バーレーン監督「今日の試合結果にこだわりたくはない」

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今日の試合結果にこだわりたくはない

日本―バーレーン 前半、バーレーンのアドナン(右)からファウルを受けて倒れる佐藤。PKとなる=埼玉スタジアム 【共同】

 日本の皆さん、おめでとう。今日勝ったことで、日本はグループ首位に立った。日本は最初にPKのチャンスを逃したが、その後は数多くのチャンスを作り、最後はこちらのDFのミスで点が入ったので、日本の動きは正しかったと思う。
 われわれにはプレッシャーがあったし、日本の選手の質はわれわれと比較ができないくらい高かった。バーレーンの場合、国内リーグはアマチュアだし、選手は国内か、せいぜいカタール、クウェートでプレーしており、日本のような欧州組はいない。しかし、現時点でわれわれは最終予選に進むことができたので、それについては満足している。バーレーンという国は人口が70万人、クラブも19しかない。そんな国の選手がここまで頑張ったのだ。本当に、よくやってくれたと思う。

 われわれは(第5戦の)オマーン戦でも、(試合終了)ぎりぎりで引き分けてしまった。今回もぎりぎりで点を入れられたので、その意味では同じだ。また日本のサポーターの数も多く、あんなに多くのサポーターがスタンドを埋め尽くすとは思わなかったので、びっくりした。
 最終予選で、また同じ組になるかもしれないが、お互いに1−0のスコアで勝ったり負けたりしているので、この次(もし)対戦すればどうなるのか。自分も心臓が弱いので、きつい組み合わせにならないことを祈っている。それから、われわれには五輪世代の選手もいるので、この試合を経験させられたのはよかったと思う。

――今日の試合内容に満足しているか?

 さっきも言ったが、日本はプロリーグがあり、非常に質の高い選手がいる国だ。われわれがその質に追いつくには、時間と経験が必要だ。今後はこのアジアという地域において、日本や韓国や中国といったレベルの高い国と、どんどん試合をする必要がある。

――前半、動きがよくなかったのは気候の影響か?

 もちろん、気候は非常に重要だ。バーレーンでは雨が降らないので、選手たちにとってはバッドコンディションだったし、体に与える影響が大きい。しかし、今日の試合結果にこだわりたくはない。というのも、最終予選に進むのがわれわれにとっての目標だった。その点については満足している。

――日本の個人のクオリティーが素晴らしいということだが、これまで何度も日本と対戦している経験から、他に日本の良さがあったら教えてほしい

 もちろん日本とは何度も試合した。UAE(アラブ首長国連邦)でのアジアカップでも(クウェート代表監督として)2−0で勝っているが、当時(1996年)と今のチームとでは違う。先ほど言ったように、バーレーンには19のクラブしかない。日本は可能性が高い選手が多いし、環境も違う。昨日も練習をしたが、ここ(埼玉スタジアム)の芝の質の高さには感銘を受けた。バーレーンには3つのスタジアムしかなく、芝の質もまったく比較にならない。だから環境の面でも日本は素晴らしいと思う。

<了>
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