大阪エヴェッサが3連覇達成 王座を守り抜く
我慢のバスケットボールを貫いた大阪
bjリーグ3連覇を達成し、喜びを爆発させる大阪エヴェッサの選手たち 【Photo:杉本哲大/アフロスポーツ/bj-league】
大阪、東京と東西の大都市をフランチャイズとするチーム同士の対戦となったファイナルは、試合開始から両チームとも激しいディフェンスを披露。そのため互いに攻撃のリズムを崩し、第1クオーターを終え、東京の16対12と予想外のロースコア展開となる。この流れは、第2クオーターに入っても変わらず。前半を26対26と、第1クオーターのスコアで終わってもおかしくない数字で試合を折り返す。第3クオーターに入ると、大阪は東京の外国人選手のファウルトラブルにつけこみ、ジェフ・ニュートン、リン・ワシントンといったインサイドの選手が得点を奪って44対41と先行する。そして最後の第4クオーター、突き放そうとする大阪に対し、東京も日本人選手の奮闘などで粘るが、終盤に痛恨の連続ターンオーバーを喫して万事休す。最後まで我慢のバスケットボールを貫いた大阪が勝利を収めた。
大阪を優勝に導いた外国人選手たち
一方、敗れた東京にとって悔やんでも悔やみ切れなかったのは、貴重な得点源だった青木康平が出場時間1分で戦線離脱したこと。ベンチスタートながらコンスタントに二けた得点を挙げていた青木が、相手のひじを目に受け、眼底骨折の疑いという負傷で全くプレーできなかったのは余りに大きな誤算だった。特にファイナルは東京の得意なスタイルではない、ロースコアの重苦しい展開。個人技に優れた青木は、試合の流れを変えられる選手としてうってつけの存在だっただけに、ブライアントHCの「康平がいたら、試合に勝てたと信じている」と述べる気持ちも理解できるものだった。