ユリオカ&清野アナの名コンビ復活!? 「RIZIN裏側まるっとLIVE」見どころ

スポーツナビ

「RIZIN2016裏側まるっとLIVE」の実況、解説を務めるユリオカ超特Qさん(左)、清野茂樹アナウンサーにRIZINの見どころを聞いた 【スポーツナビ】

 いよいよ年末の格闘技ビッグイベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29日、31日/埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の開催が近づいてきた。

 昨年の大みそかに“PRIDEの熱”、“日本格闘技の熱”を再上昇させるべく動き出したRIZIN。1年がたった今、再び年末のさいたまスーパーアリーナで激しい闘いを見せてくれるだろう。

 今回は「スカパー!」と共にペイパービュー(PPV)のライブ放送を行う「GYAO!」で、昨年同様の無料放送「RIZIN2016裏側まるっとLIVE」を担当するお笑い芸人のユリオカ超特Qさん、アナウンサーの清野茂樹さんの2人に、大会や無料放送の見どころを語っていただきました。

ユリオカ超特Q、ギャビの女子力の高さに驚き

実は女子力の高いギャビ。強さと乙女さに注目! 【(C)RIZIN FF/Sachiko Hotaka】

ユリオカ RIZINは昨年も“(さいたまスーパーアリーナの)ボイラー室”で生観戦しましたが、KO勝利や一本勝ちが多く面白かったですね。どうしても私たちのようなファンはPRIDEやDREAMが熱かった頃の幻影を求めちゃうのですが、ベテラン勢が元気に活躍しているのはいいですね。あと新たな流れとして、女子選手の活躍が目覚しく、RENA選手の登場や山本美憂選手、村田夏南子選手らの活躍が大きいですよね。

(注目の選手に関しては)ギャビ・ガルシア選手と先日「GYAO!」の特番で絡んだのですが、ギャビが後ろから出てきてスリーパーをかけられたんです! 最初は誰にかけられたのか分からず、すんごい太い腕に包まれて、「絶対、大男だ!」と思ったんですけど……。でも、ギャビのつけていた香水のいい匂いが1日取れなくて、女子力高いですよね(笑)。

 あと高阪剛選手にも注目しています。昨年、まさかの現役復帰で、ジェームス・トンプソン選手と、自ら大事な初日の第1試合を買って出て、壮絶な殴り合いで勝利を奪いました。ほとんど年齢が変わらない(高阪は46歳)し、最近は指導者や解説者として“格闘界の賢者”と呼ばれていますが、ファイターとして復活するとは思わなかったですよ。
 高阪選手とは個人的にも親しくさせていただいておりまして、一緒に温泉旅行にも行ったことがある仲なんですが、昨年も勝利後にインタビューさせてもらったのはうれしかったですね。「今回も頑張ってください」と伝えたら、高阪選手はメールの返信も早い! すぐ返ってきましたよ。
 今回の相手はバルト選手ですが、前回(9月)は藤田和之選手のセコンドとしてついていたし、解説者として一番近いところで試合も見ていたと思います。トーナメントなので勝ち抜いたら次の試合もあると思いますが、それを省みないで1戦だけに集中して突撃する高阪選手を見てみたいですね。

 プロレス好きとしては坂田亘選手も気になりますね。リングス時代に前田日明さんにやられているところも見ていますし、ハッスル時代の試合も見ていますが、まさかの復活ですよね。(総合格闘技の試合は)13年ぶりですよね。かなり無謀だと思いますが、そこは(坂田の妻である)小池栄子さんが登場したところですよね。RIZINは才賀紀左衛門選手のあびる優さんの例もありますが、いつも冷静に解説者席にいる小池栄子さんが、旦那が殴られているところを見ると、思わず叫んでしまうんじゃないですかね?
 対戦相手が桜井“マッハ”速人選手ということで、会見では怒っていましたね。小池栄子さんがビビッてましたし。でも小池さんはすごいですよ。「ドン・フライ対高山善廣のような試合をして欲しい」と言っていましたから! あんな試合をして欲しい肉親なんて、普通はいませんよ! 多分、負けても壮絶に散るという男を見せるのであれば、小池さんはそれで良しとするのかなと。男前っぷりが伝わります。さすが「めちゃ日本女子プロレス」に出ていただけありますね。

 村田夏南子選手と中井りん選手の試合も注目ですよね。村田選手は吉田沙保里選手のライバルだった選手じゃないですか。日本の女子レスリングはレベルが高く、言ってみれば世界一ですよね。五輪でメダリストになれなくても、日本にはものすごく強い選手がいるわけですよ。打撃のセンスもありますし、タックルに関してももちろんですが、すごく1戦ごとに成長していますよね。まだ知名度でいうと、周りの吉田選手や登坂絵莉選手の方が上ですが、これからは本人自身が輝く要素がたくさんあります。
 対戦相手の中井りん選手。この選手は、画像検索する時は危険ですよ。だんだん格闘技の情報じゃなくなっちゃいますから! 夜に見ていると、ぶれちゃうので要注意です。村田選手も中井選手の情報を調べる時は、あの画像を見ているんですかね? どういう気持ちになるんだろう……?
 ただ中井選手の実力でいうと、パンクラスのベルトを獲ったり、UFCにも参戦していますからね。それこそ“エロツヨ”ですよね。一般的にはまだまだ知らない人も多いかと思いますが、もしかしたらものすごい人気が出ちゃうかもしれないですよね。純粋に強いですし、筋肉もすごいですし、男子プロレスラーで例えるなら、大日本プロレスの関本大介選手のような感じです。背は低いですけど、筋肉を限界まで詰め込んでいます。それに出ているところは出ていて、女性っぽさも兼ね備えていますよね。
 中井選手と村田選手はすごいタイプが違うし、イメージも見た感じも違うので、非常にこれは楽しみです。

 外国人選手だと、アミール・アリアックバリ選手の評価が高いですよね。勝ち方も良かったですし、RIZINの新たなスターになるかもしれません。それこそ、「ずん」のやす君とも話題に出ました。グランプリの決勝に勝ち上がるかもしれませんね。
 イランの格闘家ということでファンタジーがありますよね。イランの格闘家ってなかなか聞かないですし。私たち格闘ファンはその国の名前を格闘家から覚えるというのもありますし。クロアチアもミルコ・クロコップ選手で覚えたし、ウクライナもイゴール・ボブチャンチンとかで覚えたし。それぐらいの格闘家になりそうですね。

 それと山本一家ですよね。ものすごく活き活きしているんじゃないですか? 山本KID選手もそうですし、郁榮さんも。そしてメジャーリーグで活躍しているあの方も家族の一員ですから。その中で復帰した美憂選手。元々きれいな方ですけど、ますますきれいになってますよね。生きがいを見つけたからなのかも知れませんが、家族全員一丸となっているのはすごいですよね。RENA選手との試合は負けましたが、次も見たくなるような試合でした。同年代の女性にも勇気を与えているんじゃないですかね。
 その息子のアーセン選手も、KID選手譲りの部分がありますよね。グラップリングも強いですし、打撃系も非凡な才能があると思います。対戦相手の所選手が「勝ったらKID選手と試合がしたい」と話していましたが、そのKID選手が「オレよりアーセンの方が強いから、オレと戦わなくてもいい」というぐらいですからね。
 でも実のお母さんと一緒の大会はやりづらいでしょうね(笑)。普通なら授業参観に親が見に来るだけでも嫌なのに、一緒のリングで戦うんですから。ただ、そこは山本家、関係なさそうですね。それこそ、ダルビッシュ有選手にもリングサイドに座って応援してほしいです。

(「GYAO!」の放送を担当するが)今年も結果を言わない、フィニッシュになると黙りこむという実況になるんですかね? 昨年は「どちらかが勝って、どちらかが負けました!」という哲学的な実況になりましたが……(笑)。まあ、そういう(結果を言ってはいけないという)がんじがらめのルールの中で、桜庭対ヒクソン戦じゃないですけど、意外と好勝負を見せられたかなと思います。やっていて楽しかったですよ。
 放送の中では好き勝手言わせて頂いているのですが、前回も好勝負が多かったので、今年も期待できますね。まあ、さいたまスーパーアリーナにいながら実際に試合を生で見てないんですけど(笑)。桜庭選手のテーマ曲を聞くだけで気持ちが高まるのですが、ボイラー室(※放送の収録場所)だとベース音しか聞こえなかったです。
 今回も清野アナとのタッグなんですが、清野アナが結果を言いそうになることがあったのですが、そこは“ドラゴンものまね”、“天龍ものまね”が仕上がっていますので、止めたいなと思います。清野アナはいろいろな格闘技の大会を実況していますので、専門的な視点から語ってもらい、私はファン目線という立場で注目していきたいです。

 格闘技を年末に見られるというのはファンにとってはすごくうれしいことなので、昨年以上にいい試合が見れて、盛り上がれればうれしいですね。

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント