香港国際競走は日本馬を狙え! 最強布陣の13頭、あるぞ上位独占
1日に4つのG1レース、日本では味わえない興奮
「香港国際競走」直前、レースの魅力と有力日本馬をまとめて解説(写真は昨年の香港カップを勝ったエイシンヒカリと武豊) 【Getty Images】
香港国際競走は「香港招待カップ」が行われた1988年がその始まりとされ、特徴はなんと言っても、1200メートルの「香港スプリント」、1600メートルの「香港マイル」、2400メートルの「香港ヴァーズ」、そしてメーンを飾る2000メートルの「香港カップ」と、1日で複数のG1レースが行われることだ。複数G1が同日に行われる国際競馬としては春のドバイミーティング(UAE)、夏のロイヤルアスコット(英)、秋の凱旋門賞ウィークエンド(仏)、ブリーダーズカップ(米)と並ぶ一大イベントで、東アジアでは最大級。12月2週の開催時期とあいまって、今や1年を締めくくるビッグレース・デーとして世界の競馬シーンに定着した。つまり、シーズンの総決算として世界各国からその国を代表する強豪が参戦し、各カテゴリーのチャンピオンが1日のうちに決まる――日本の競馬では味わえない興奮が、香港国際競走にはあるのだ。
2001年の香港カップはアグネスデジタル(左・赤帽)が優勝、この年はマイル、ヴァーズも日本馬が1着となり香港競馬史に大きな足跡を残した 【Getty Images】
また、香港競馬のスプリント戦は世界でもトップレベルのため、香港スプリントは長らく日本馬が苦戦してきた“鬼門”だったが、2012年にロードカナロアが制覇(13年には連覇を達成)。これにより日本馬が香港国際競走のすべてのレースを制するという快挙も成し遂げた。
このように、日本馬とのつながりも深い香港国際競走。時差も1時間しか変わらず見やすい時間に行われるため、有馬記念前の師走の競馬風物詩として毎年このレースを楽しみにしているファンも多いことだろう。加えて今年は、この香港国際競走4レースすべての馬券を日本にいながらしにして買うことができる。例年以上に香港国際競走を身近に楽しむことができるのではないか。
ではここで、肝心の出走メンバーについて日本馬を中心におさらいしておこう。