大迫勇也「シュートは貪欲に狙っていく」 W杯予選 サウジアラビア戦前日コメント

スポーツナビ

サウジアラビア戦に向け調整する選手たち 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は15日、埼玉スタジアム2002でワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第5戦となるサウジアラビア戦に臨む。試合を翌日に控えた14日、選手たちが会場でトレーニングを行い、メディア対応に応じた。

 4試合を終えて、2勝1分け1敗の日本はグループBで勝ち点7の3位につける。3勝1分けの勝ち点10で首位を走るサウジアラビアとの一戦について、長谷部誠は「この試合の重要さはみんな感じている」と語り、「リスクを冒すところと、リスクマネジメントというところのバランスはしっかりと考えてやらないといけない」とポイントを挙げた。

 また、11日のオマーンとの親善試合で先発し、2ゴールを決めた大迫勇也は、「サッカーの世界は結果論なので、結果を出すことが一番」とコメント。「『あいつがボールを持ったらシュートを打つな』ぐらいのイメージを(サウジアラビアの選手に)持たせるぐらいの仕事はします」と自信をのぞかせた。

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

オマーン戦で2ゴールを挙げた大迫(中央)。サウジアラビア戦に向けても自信をのぞかせた 【スポーツナビ】

「駆け引きの中で自分を出せればいい」

 この前(オマーン戦)はメンバーが変わっていたから最初は難しいだろうなと分かっていたし、時間が経てば自然とボールはくると思っていたので、落ち着いてできていました。言われたことも大事だけれど、サッカーの世界は結果論なので、結果を出すことが一番です。自分の中では結果を出すことを考えて、ハリルさん(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督)が言うことができればいいと思います。

(オマーン戦後に2日間合わせる時間があったが)今日もいい練習ができましたし、明日に向けてすごくいいモチベーションでできたので、あとは戦うだけなんで。(サウジアラビアは)球際はある程度(厳しく)くると思いますけれど、ドイツでも激しくやっているので、臆することなく戦うことをチームとして出せれば勝てると思います。

(監督からサイドに動かないよう指示されているが、それには慣れた?)真ん中でボールをもらうことが一番の仕事なので。うち(日本)はある程度ボールを持てる選手が多いですし、日本に今足りないのはゴール前の選手なので、そこは意識してやりたいです。(作るプレーは他の選手に任せる?)それができる選手がたくさんいるので。

(引いた相手にはミドルシュートを打つのも手だと思うが?)シュートは貪欲に狙っていくつもりです。FW、1トップの選手は相手に怖さを与えないといけないポジションなので、そこは少なからず、「あいつがボールを持ったらシュートを打つな」ぐらいのイメージを(サウジアラビアの選手に)持たせるぐらいの仕事はします。

(サウジアラビア戦に出場すれば、公式戦はW杯ブラジル大会以来となるが)緊張感は、常にあっち(ドイツ)でも試合をしているから大丈夫だと思います。(オマーン戦でゴールを決めてもあまり喜ばなかったのは親善試合だから?)練習試合みたいなものですから。球際のところはもっと相手もくるだろうし、変わるのはそこだけじゃないですか。いい選手はたくさんいますから、僕はただゴール前で仕事をしろとだけ言われているので、(ゴール前への)入り方にしろ、相手との駆け引きにしろ、相手に勝つことを考えてやるだけです。

 1人1人が1対1で勝つことができれば試合に勝つ確率が上がると思うし、相手との戦いは僕自身すごく楽しみです。激しいと思うけれど、あっち(ドイツ)に行って最初は嫌だったけれど段々と楽しくなってきたし、駆け引きの中で自分を出せればいいと思います。

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

長谷部(右から2番目)は「この試合の重要さはみんな感じている」とコメント 【スポーツナビ】

「チーム全員で攻守両面で戦う姿勢を」

(チームの状況は?)今日の練習もすごく緊張感を持ってやれています。この試合の重要さはみんな感じているので、そういうものが出ていると思います。(FWの選手たちはトップ下が輝くかどうかがチームが機能しているかどうかのバロメーターになると話していたが?)1つのポジションの選手の良し悪しによってチームの出来が決まるのはよくないと思います。もちろんすべての選手が重要だと思いますし、いろいろな選手に可能性がある中で、とにかく明日はチーム全員で攻守両面で戦う姿勢を見せてやっていく必要があると思います。

(明日の試合で重要なことは?)一番何が重要かと言われると難しいですけれど、自分たちのホームで勝たなければいけない状況ですし、絶対に負けてはいけないですね。そういう中でリスクを冒すところと、リスクマネジメントというところのバランスはしっかりと考えてやらないといけないと思います。イケイケな感じで試合をしても、相手はカウンターを得意としているので、そういうところを考えながらやる必要があると思います。

 相手がどうやってくるのかはしっかりとスカウティングしていますし、ビデオも見ている中でいろいろな想定があります。中盤のスペースであまりボランチの選手たちが引き出されると、サイドに速い選手がいるので、そういう選手たちのケアで引き出されると危ないと思います。相手を見ながら、試合の中で調整していきたいです。

川島永嗣(メス/フランス)

「自分がベンチに座っているときは、やれることはやりたい」とチームを後押しすることの必要性を語った川島(中央) 【スポーツナビ】

「チームに必要なのは後押しすること」

(チームの)雰囲気は良いですし、フレンドリーマッチを含めて準備期間もあるので、コンディション的にも良い状態で明日の試合に臨めると思います。(厳しい試合になるが)僕らも初戦(UAE戦)を落としたことで、この一戦は大事なゲームになるし、状況はどうであれホームでやるので、相手が首位のサウジであろうが、自分たちとしては(相手に)何もやらせない気持ちで試合に入りたいと思います。

(試合中はベンチから励ましの声を出しているが)こういう状況の中で、チームに必要なのは、もっともっと後押しすることだと思うし、選手1人1人が自信をもって戦うことだと思います。良い意味で自信がなければ思い切ったプレーもできないし、逆に守りの部分でも気持ちが一体になることはないので。本当にちょっとしたところで、チームの雰囲気も変わってくるので。自分がベンチに座っているときは、やれることはやりたいと思います。

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