秋の東京中距離決戦! 天皇賞・秋を展望 狙うは毎日王冠組か長休明け2頭か

JRA-VANデータラボ
 昨年の年度代表馬モーリス、牡馬相手に東京重賞連勝中のルージュバック、海外G1勝ち馬のエイシンヒカリとリアルスティール、昨年の覇者ラブリーデイなど、他にも書ききれないほどの好メンバーが揃った天皇賞・秋。今年も見どころ満載の大一番を、過去10年の結果から占ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

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人気別成績

【写真1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。過去10年の1〜3着馬延べ30頭のうち、8番人気以下だったのは昨年のステファノス(10番人気2着)のみで、残りの29頭は7番人気以内だった。極端な人気薄の激走は期待しづらく、基本的には印が回っている馬を狙うべきレースとなっている。

 具体的に見ていくと、1番人気の成績は【4.2.2.2】と良好。敗れた2頭にしても、06年5着のスイープトウショウと11年4着のブエナビスタで、大きく崩れたわけではない。なお、この2頭には5歳牝馬という共通項があることもチェックしておきたい。2番人気からは勝ち馬こそ出ていないものの、複勝率60.0%と馬券に絡む確率は高い。以下、7番人気まで満遍なく好走しているが、3、4番人気より5〜7番人気のほうが高い複勝率を記録している点は見逃せないところ。なかでもの4頭もの1着馬を送り出している5番人気は要注意の存在だ。

馬番別成績

【写真2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は馬番別成績。外枠不利が定説の東京芝2000mで行なわれる天皇賞・秋では無視できないところで、実際、過去10年で17番枠と18番枠から3着以内に入った馬はおらず、16番枠も昨年のイスラボニータが3着に入ったのみと、外枠には厳しい傾向が出ている。ただし、今年は出走登録馬が15頭で、そもそも16〜18番枠に入る馬が存在しない。仮に15頭立てとなったとして、14番枠から1着馬2頭と3着馬1頭が出ていることを考慮すれば、今年に限っては枠を過剰に意識する必要はないのかもしれない。

年齢別成績

【写真3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は年齢別成績で、好走の多くを4歳馬と5歳馬が占めている。好走率が高いのは4歳馬、好走数が多く回収率も高いのは5歳馬だから決定的な差はなく、ほぼ互角といっていいだろう。3歳馬は、出走してくれば4歳馬や5歳馬以上の好走率を残しているものの、今年は登録がなかった。一方、6歳以上は苦戦が目立っている。しかも、この3回の好走例というのが、カンパニー(07年3着・6歳時、09年1着・8歳時)とエイシンフラッシュ(13年3着・6歳時)によるもの。カンパニーは8歳でG1を連勝した異例の晩成馬で、エイシンフラッシュは前年の天皇賞・秋を勝っていた馬だから、並の高齢馬と同一視はできない。3歳馬の出走がない今年は、4歳馬と5歳馬を重視するのがセオリーとなるはずだ。

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