吉田「勝って監督の信頼に応えたい」 W杯最終予選イラク戦前日 選手コメント
2試合を終えて1勝1敗の日本はグループBで3位につけており、ホームでの第3戦は勝利が求められる。吉田麻也は「1敗している分、プレッシャーはいつもよりある」と認めた上で、「ホームで代表戦ですから当たり前ですが、どの試合も勝つつもりでいます」とコメント。岡崎慎司は「タイに勝って、チーム全体としてはいい雰囲気で入れている」と語れば、GKの西川周作も「明日への準備は皆でできたと思う」と自信をのぞかせた。
また、海外組は所属クラブで出場機会が限られている選手が多いなか、コンスタントにプレーしている原口元気は「代表の方が(自分の良さを)出せそうだと思う」と語り、クラブより攻撃的な役割を歓迎した。
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
(ホーム初勝利がかかるが気負いは?)1敗している分、プレッシャーはいつもよりあると思います。ホームで代表戦ですから当たり前ですが、どの試合も勝つつもりでいます。明日もゲームへのアプローチは変わらないですし、状態も変わらないです。
(相手は引いてくると思うが)UAE戦みたいにならないように、なるべく速くボールを動かして、相手を左右に動かせて運動量を増やさせたいと思っています。ボールを速く動かすことによって、横のズレができたところで縦のボールを入れるような回し方が大事だと思います。相手も2敗しているので負けられない状況だと思いますし、いろいろな国の情勢もあって、いろいろなものを背負って戦ってくると思います。技術的なところも大事ですが、メンタル的なところもしっかりとやらないといけないですし、内容どうこうよりもまずは勝ち点3を取ることが大事だと思います。
(監督の変化を感じるか?)1年以上、一緒に過ごしてきて、日本人に対してどうアプローチするのかを理解してくれているし、僕らの要求にも耳を傾けてくれるのでよくはなっていると思います。ヨーロッパ出身の監督はアジアでの戦いの難しさを予選を通して学んでくれるので、アジャストしてくれていると思います。選手を信頼してくれているので、勝って監督の信頼に応えたい。
(負ければ監督の進退問題になる可能性もあるが?)負ければそういう声は出てくるし、監督もかなりのリスクを背負って、UAE戦やタイ戦で新しい選手を使ったと思います。すごくチャレンジしてくれていると思うし、なかなかそういうことができる監督はいないと思うので、そのチャレンジに、何かを変えようとしていることに、僕らも応えないといけないと思います。そのためにはやはり勝つしかない。いろいろなことを言われているのはもちろん知っていますけれど、勝てばシャットダウンできると思うので勝つしかないです。
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
(ブンデスリーガとは)役割も相手のレベルも違うので、ヘルタのプレーそのままというわけではないです。むしろ、もっと攻撃的というか、ヘルタでは(攻守)半々ですけれど、(代表では)攻撃に比重をかけることができるので。監督からも「FWだからな」と言われるので、今までやってきたことができるのは楽しいです。
(自分で仕掛けるイメージは)パスとか裏だけでは、(相手は)簡単には崩れない。開いた位置からはがしていくことも必要になるし、そういうプレーをやるときに自分の良さも生きるので、それを出しながらもダイレクトで狙うようなランニングも増やして、両方できたらいいと思います。
(ドイツで成長できている実感は)全然。自信よりも危機感ですね。もっとやらなければという。変な話、代表の方が(自分の良さを)出せそうだと思う。それは攻撃の部分が多いので。コンディションはベストだと思うし、メンタルもいい状態で明日に臨めると思います。
(埼玉スタジアムでプレーできることについて)ゴールはイメージしやすい。決めたいですね。自分の伸ばしていきたい部分というのは、焦らずにやれることをやって、90分間ゴールを意識してプレーすることで形になってくれればいいかなと思います。
(前回、左サイドで起用されて結果を出したが)今回も結果が出なかったらベンチに戻るだけなので、危機感しかないですね。でも危機感をもってやっている時は結果が出せると思うので、精神的にはいい状態だと思います。
(昨年のイラク戦でゴールを決めたが)チームも変わっているだろうし、より組織的になっていると思うので、あそこまで簡単にはいかないと思います。
大島僚太(川崎フロンターレ)
(ミーティングでの指示は?)特にないです。僕はずっとしゃべれって言われています(笑)。試合になったりとか、練習でもプレー中にしゃべれればと思います。
(試合に出たらどんなプレーをしたい?)前回は失点に絡みましたし、攻撃が真ん中にいき過ぎた感じがあったので、真ん中とサイドの使い分けを意識したいと思います。チームでやろうとしている攻撃も中央を攻めつつ、サイドが空けばサイドを使うということを意識しているので、考え方は一致していると思います。