【スターダム】美闘が復帰後いきなりの5スター優勝 次回後楽園でイオの赤いベルトに挑戦
試合後にはこの日のセミファイナルでワールド・オブ・スターダム王座の6度目の防衛に成功した紫雷イオに挑戦を表明し、次回の後楽園大会(10月30日)での激突が決定的となった。
Bドライバー、ドールBで熱戦に終止符
一方のブルーは、開幕戦でSWA世界王者のトニー・ストームに破れ黒星スタートとなった美闘が、岩谷麻優との“1期生対決”を時間切れ引き分けとすると、その他の試合では勝ち点を落とさずブルースターズの代表となった。この結果、“スターダム3人娘”不在の決勝となり、ともに初優勝を懸けて闘うことになった。
試合は序盤からテッサが美闘の蹴りを警戒し、蹴りをよけるか、受け止めたらドラゴンスクリュー、さらにロープに足を引っ掛けての足攻めと、美闘の武器を潰しにかかる。それでもエプロン際の攻防から美闘が強烈なミドルキックを食らわすと、これに怒りの表情を見せるテッサは、美闘をイスの中に投げ、馬乗りになってエルボーを落とし、イス攻撃も仕掛ける。リングに戻ってからも先の読めない動きで美闘を翻弄するテッサだが、やはりその動きを止めたのは美闘の蹴り。美闘はローキックでテッサの動きを止めると、バックを取ってジャーマンスープレックス。さらにBドライバーを決めてフォールに入るとここはカウント2で返される。その後再びBドライバーを狙いにいき、これはよけられたものの、すかさず右の2段回し蹴り、左のハイキックと続け、Bドライバー。これも逃れたテッサだが、美闘がドールBを完ぺきに決めるとこは返すことができず、熱戦に終止符を打った。
美闘を挑発するイオ「覚悟するのはあなた」
さらに続け、「そして、イオさん。私が優勝しました。あなたの赤いベルト、挑戦させて下さい。この3カ月、本当にすごい勢いで頑張って上りつめて、この勢いで頂上まで登り、スリーダムに追いつくんで覚悟して下さい」と挑戦表明。
これに対しイオは「今さ、“覚悟”って言った? これまでこの赤いベルトをずっと守ってきて、スターダムのリングを守ってきた。あなたが足踏みしている間に、私は“覚悟”なんていうのは死ぬほどし切ってきたんだよ! 覚悟? 覚悟するのはあなたでしょ?」と挑戦を受ける姿勢を見せた。そして「5スター2016覇者が美闘陽子なら、美闘陽子と紫雷イオの戦いが、今のスターダムの最高峰なの?」という問いかけに対し、会場から「そうだ!」という声がすると、イオは表情を崩さず「いいよ面白くなったじゃん。次の後楽園ホールのメインイベント、どっちの覚悟が上か思い知れ!」と美闘に宣告した。