セレッソ大阪【J1リーグ第5節 C大阪vs.名古屋】北野颯太の今季4点目で先制も、後半は好機で仕留め切れず、終盤に失点。悔しさ募る勝点1に

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【CEREZO OSAKA】

連敗を2で止めた前節のアルビレックス新潟戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、今シーズンのホーム初勝利を目指し、名古屋グランパスとの明治安田J1リーグ第5節に臨んだ。先発は前節から3人変更。髙橋仁胡がJ1初先発を飾り、阪田澪哉、喜田陽が2試合ぶりにスタメンへ戻った。

前半からセレッソがボールを握り、パスをつないで敵陣に入っていく。もっとも、名古屋の幅を使った攻撃、シンプルに背後を狙ってくる攻撃もいくつか受けると、12分、最初の決定機は名古屋。最終ラインからのロングキックを前で永井謙佑に収められ、ドリブルで運ばれてシュートを許したが、ニアに放たれた一撃はGKキム ジンヒョンが防いだ。26分にはセレッソにチャンス。この試合でも攻撃を引っ張った北野颯太が相手をはがして持ち込み、左サイドの阪田へパス。崩した形で阪田がカットインからシュートを放ったが、DFのブロックに防がれた。31分には、名古屋に自陣左サイドを崩されて決定的なシーンを作られたが、マテウス カストロのシュートはクロスバーを越えて事なきを得た。37分にもCKのクリアボールを拾われ、名古屋の稲垣祥に強烈なミドルシュートを打たれたが、ここもGKキム ジンヒョンがビッグセーブで失点は阻止。すると前半アディショナルタイム、セレッソが先制に成功する。畠中槙之輔がフリーでボールを持った状態から中央のスペースへパス。そこへ走り込んだ喜田がワンタッチでさらに前方へパス。抜け出した中島のマイナスの折り返しを北野が蹴り込み、ネットを揺らした。2本の縦パスで崩した先制点は、「常に前へ、前へ」と話すアーサー パパス監督の哲学が反映された素晴らしいゴールだった。

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追加点を狙った後半、セレッソは攻守に前から行く抜群の入りを見せる。ただし、49分、50分と連続して迎えたルーカス フェルナンデスの決定機では、シュートを枠へ飛ばすことができず。61分、劣勢を跳ね返すべく3枚替えを行ってきた名古屋に対し、一時、セレッソが劣勢になるも、パパス監督もすぐさま香川真司と柴山昌也を投入、再び流れを引き戻す。66分、髙橋のCKに中島がニアで合わせるも、枠に飛んだヘディングシュートは元セレッソのGK武田洋平に止められた。67分のCKでは、直接ゴールに吸い込まれそうな軌道のキックを蹴るなど、髙橋のCKは今後も楽しみだ。74分には、畠中のパスから相手の背後を取ったフェルナンデスがクロス。走り込んだ香川が合わせたが、シュートはDFに止められた。84分には、フェルナンデスのCKをニアで畠中が合わせたが、ヘディングシュートはクロスバーを叩いた。後半は概ね主導権を握って試合を進めていた中で、幾度となく訪れた決定機をモノにすることができずにいると、85分に失点。中央から自陣左サイドへ展開されると、そこからコンビネーションでサイドを突破され、クロスから中でマテウス カストロに決められた。後半に関してはこの時間まで相手にチャンスらしいチャンスを与えていなかったが、まさに1発で仕留められた格好となった。勝点1で終わるわけにはいかないセレッソは、ここから試合終了まで猛攻を続ける。87分、香川のパスを受けた北野がシュートを放つと、後半アディショナルタイムには、髙橋の縦パスを受けた中島が反転してシュート。いいコースに飛んだが、GK武田に阻まれた。その直後、今度は柴山のクロスにファーでフェルナンデスが合わせるも、シュートはミートせず。試合はこのまま1-1で終了。勝点1を分け合う結果となった。

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前半こそ互いの持ち味を出し合う拮抗した展開だったが、後半は多くの時間帯でセレッソが押し込む形を作れていただけに、勝点1という結果に悔しさは募る。キャプテンの田中駿汰は試合を振り返り、「練習でやってきたことを今日の試合では出せました。ボス(アーサー パパス監督)が提示してくれることを信じてやっていく中で、今日はピッチでうまく表現できた試合だったと思います」と手応えを語り、今後へ向けては「今、結果は出ていないですが、やっていることは間違っていないので、信じてやり続けるだけです」とキッパリ。パスの矢印を前へ向けるスピーディーな攻撃を90分プラス後半アディショナルタイムまで貫けたことは今節の収穫。次節は精度を高め、複数得点を奪い、今季2勝目を手にしたい。
(文=小田尚史)
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