【スターダム】美闘が復帰後いきなりの5スター優勝 次回後楽園でイオの赤いベルトに挑戦
宝城が久しぶりの復帰 パートナー・美邑を鼓舞
宝城は「気分を変えて明るい色にした」というゴールドイエローのコスチュームで入場。復帰戦ながら落ち着いた表情でリングに立ち、試合前に握手を求める美邑に対し、「やれんのか!」と叫び、これには美邑も「やれます」と反応した。
試合は動きを確かめるようなロックアップ、腕の取り合い、ヘッドロック、エルボー合戦と続けていくと、美邑がドロップキック。これを宝城はしっかりと受け切り、逆にマシンガンチョップ、スピアー、スライディングD、ダイビングエルボーと繰り出していく。美邑もドロップキック、裏アキレス腱固め、ラ・マヒストラルとフォールを狙っていくが、宝城はことごとく受けきり、コーナートップに上った美邑を裏拳で落とすと、そこへスライディングD、そして最後はダイビングエルボードロップを決め、復帰直後で完ぺきな白星を飾った。
マイクを握った宝城は「ただいまー! このたび私、宝城カイリ、脳震盪を起こしてしまってあかんかったけど、みなさんご心配おかけしました。今回、本当にプロレス人生の中で一番きつい欠場だったんですけど、やっぱりこうして弘海をはじめとする後輩、イオさんや麻優さんといった先輩が、いつもスターダムのリングを守ってくれていました。なので、私もしっかり体を休めて、100パーセント完全復帰することができました」と完全復調をアピール。そして対戦相手となった美邑に「ヒロ、どうだった? 出し切れた?」と試合の感想を聞くと、「まだまだです」という返答。これに宝城は気合いをこめて、「そうだ、全然まだです。まだじゃろ! もっともっと、みなさんができると思っているから、まだまだだと思うんだよ。うちはヒロはもっと強くなれると思う。負けて弱音を吐くんじゃなく、気合いを見せてくれ!」と胸を突き出すと、美邑の本気のエルボーを胸で受けきった。それでもまだまだだと伝えて、パートナーを肌を合わせることで鼓舞した。
大江戸隊新メンバーに木村花 次回新木場大会で6人タッグ王座に挑戦
試合開始のゴングとともに奇襲をかけた大江戸隊は、響子が叫女を東側の看板に頭をぶつけていけば、花も桃を西側の看板にぶつけていく。そしてリングに戻ってからも桃が集中砲火を浴び、響子が逆エビ固めからSTFへ移行して締め上げていく。桃はなんとか岩谷にタッチでつなぐと、岩谷はロープに振られてもうまくかわして、逆に叫女が3人まとめてダイビングボディプレスでなぎ倒す。ともに好連携を見せるが、和田京平レフェリーに誤爆した瞬間を狙って、大江戸隊のクリス・ウルフが介入したり、道路交通標識による攻撃と、いつも通りのやりたい放題になる。さらに花は自分のコスチュームの帯を使って叫女の首を締め上げていく。そこへ花月のミサイルキック、響子のビッグブーツと連続で入り叫女は虫の息に。それでも岩谷と桃の必死のカットで応戦するが、最後は花月が叫女を捕まえ、響子に背負わせると、そこへ花がドロップキックを加えて、前に投げ落とすと、このまま3カウントを奪った。
試合後、響子は「おい、岩谷麻優、しばらくあたしが留守にしていた間、寂しくって元気ないね。だらしない。お前ら、トリオのベルトやらせろよ」とイオ、岩谷、宝城が持つアーティスト・オブ・スターダムのベルトへの挑戦表明。響子が「逃げんじゃねえぞ」と言うと、これに花月と花も呼応。この挑発に岩谷がマイクを持つと「しつこくて、なんか意味が分からない。花月! ハイスピードのベルトが欲しかったんじゃないの?」とシングルのベルト狙いじゃないのかと質問返しすると、これには響子が「何でもいいんだよ。お前が巻いているベルトなら何でもいいよ」と返すと、これに岩谷がまごついた反応を示すと、しびれを切らした響子が「あのさ、ごめん。岩谷ごときに決定権あると思ってないから。おいロッシー、風香、OKだな?」とリングサイドに座る2人の代表に了承を得ると、10月2日の新木場大会で挑戦することが決定となった。