チーム大改革で目指すは日本のレイカーズ B1西地区 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ編

『hangtime』編集部

大幅にロスターを入れ替えた名古屋。ドイツでのプレー歴もある石崎巧(写真)らと新戦力との融合が鍵となる 【写真:アフロスポーツ】

 9月22日に開幕を迎える男子プロバスケットボールの新リーグ「Bリーグ」。B1に所属する18クラブをカウントダウン方式で紹介していく。第14回はB1西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズだ。

ブルーからレッドへ。チームカラー、ロゴマークを一新

 昨シーズンまでダイヤモンドドルフィンズを応援してきたブースターは、今シーズンのチームの変容に面食らったかもしれない。ロゴマークは一新され、海の人気者ドルフィンに由来するかのごとく、爽やかなブルーだったチームカラーは鮮やかなレッドに変わった。ドルフィンズレッドと呼ばれるこの色は「情熱」「強さ」「勢い」を象徴したもので、“既成概念にとらわれることなく限界突破”という思いが込められている。

 また、チームは「日本のロサンゼルス・レイカーズであり続ける」というミッションを掲げている。これには名古屋とロサンゼルスが姉妹友好都市という関係にあり、市民に愛されるNBAチーム、ロサンゼルス・レイカーズのようになるいう強い決意が表れている。近い将来、レイカーズとダイヤモンドドルフィンズが業務提携し、日本人選手の受け入れやNBA選手の期限付きトレードなどが実現するかもしれない。

ロスターの大幅な入れ替えで勝負!

 チームカラーやロゴマークの変更は、クラブの経営理念や方向性を打ち出す意味合いが濃い。それは新しい理念のもと、ブースターを巻き込みながら新たなスタートを切る決意表明でもある。

 そんな今シーズンのダイヤモンドドルフィンズは、ロスターを大幅に入れ替え、上位進出を狙っている。チームきっての人気選手、五十嵐圭が新潟アルビレックスBBに移籍し、得点力のある外国籍選手のアマット・ウンバイとは契約を更新しなかった。戦力ダウンが危惧されるも、新たな戦力として、藤永佳昭、船生誠也、張本天傑、中務敏弘らが加入。また、新しい外国籍選手として、レバンガ北海道から得点力のあるオールラウンダー、ジェロウム・ティルマンを獲得した。

 指揮を執るレジ−・ゲーリーヘッドコーチは2シーズン目を迎える。ディフェンシブなチームづくりに定評があり、かつてbjリーグに在籍していた横浜ビー・コルセアーズを率いた際には、就任2シーズン目の12−13シーズンにチームを優勝に導いた経験を持つ。ドイツでのプレー歴もあるポイントガードの石崎巧、15−16シーズンに新人王を受賞した中東泰斗ら既存のメンバーと新加入選手をいかに融合させるかがチーム躍進の鍵になるだろう。

 ここ数シーズン、開幕前に高い評価を受けることが多かったダイヤモンドドルフィンズはBリーグのスタートに合わせ、さまざまな面でインパクトのある変化を遂げた。あとはゲーリーヘッドコーチの手腕により、プレーオフ進出を果たし、さらに上の結果を残すだけだ。ドルフィンズレッドで真っ赤に染まるアリーナの風景を楽しみに待ちたい。

散策にももってこいのホームアリーナ

 ダイヤモンドドルフィンズがホームゲームを行うアリーナの1つが愛知県体育館だ。大相撲名古屋場所が行われるアリーナであり、地元では市民になじみが深い。名古屋市営地下鉄名城線・市役所駅より徒歩5分で、遠方からでも東海道新幹線で名古屋へ向かえば地下鉄を乗り継いで10分ほどで到着と、好アクセスな面も魅力だ。

 アリーナが建っているのは名古屋城の二之丸庭園あたりで、本丸御殿もほど近い。少し早く訪れて散策することも可能だ。現在、本丸は復元工事を行っており、工事の進捗を確認できる動画を見ることもできる。天守閣にある名古屋有数の観光スポット、「金の鯱」を眺め、名古屋市内を一望しながら、戦国武将気分を味わうのもよし。高揚した気分のままアリーナへ行けば、チームの応援にも力が入るだろう。アップをする選手たちに大きな声でエールを送り、歓喜の瞬間を共有しよう。

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(グラフィックデザイン:相河俊介)

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