敏腕HCが束ねる個性派軍団 B1中地区 富山グラウジーズ編
エースの城宝匡史(31)はオフェンス・ディフェンスともに要となる選手の1人 【B.LEAGUE】
ロスターは多士済々、変化に富む展開に期待大
このチームを語る際、最初に名前が挙がるのがオフェンス・ディフェンスともに要となる2人の選手。まずは押しも押されぬエース、シューターの城宝匡史だ。マークマンが誰であれ、その動きを見逃さず、一瞬のスキを突いて変化に富むパフォーマンスを仕掛ける。ゴールネットを射抜くシュートは精度が高く、得点を重ねることが生きがい――そうアピールしているような趣すら感じさせる。
それは、ただ単にイージーシュートを狙うだけではない彼のプレースタイルからも読み取れる。チームが劣勢に陥り、苦しい場面が続く時こそ華麗なテクニックを駆使してスコアメーク。そこにはエースとしての誇りがにじみ出ているようだ。
もう1人は外国籍のオールラウンダー、サム・ウィラード。持ち前のパワーで他を圧倒し、ペイントエリア内での仕事はお手のもの。さらにクイックネスを生かしたプレーで相手をかわすことができ、ペリメーター(中距離程度)のシュートが実に巧みなフォワードだ。ディフェンスについても頼もしい存在で、相手に得意なプレーをさせることがない。
脇を固める個性派たち
さらに、チームメートを生かすのが巧みなポイントガードの田中健介もいる。いったいどんなバスケが展開されるのか予測不可能なキャスト。しかも今シーズンは、注目の移籍が実現した。アルバルク東京から移籍してきた宇都直輝だ。スピード豊かなプレーでゲームメークもスコアメークもバッチリ。ガードの彼がコートを駆け巡れば、チームの勢いが2倍、3倍増しになること請け合いだ。
ボブ・ナッシュHCの手腕も見どころ
今シーズンも、ナッシュHCの見事な采配ぶりを何度も目の当たりにするはずだ。個性派軍団がファミリーとしてシーズンを戦い抜き、栄えある初代王者に近づくかもしれない。
Bリーグの初めてのシーズンだからこそ、規格外のチームが出てきてほしい。富山にはその可能性がある(ぜひそうあってほしい)。少々ディフェンスが手薄になってもお構いなし、超攻撃的な布陣で相手を蹴散らすような展開を見せてほしいものだ。
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