五十嵐圭の凱旋で勢いづくダークホース B1中地区 新潟アルビレックスBB編
アリーナをオレンジ一色に染める熱いブースターは心強い存在だ 【写真:アフロスポーツ/bj-league】
スーパースターの凱旋で活気づく地元
アイドル的な人気を博しているが、その実力は折り紙付き。スターダムにのし上がったのは2006年、日本で開催された世界選手権の時だった。当初はメンバー入りしていなかったが、ポイントガード(PG)の欠員を埋めるために招集されると、そのスピードに当時の日本代表ヘッドコーチ(HC)、ジェリコ・パブリセビッチがほれ込んだ。相手ディフェンスを置き去りしてゴールへアタック。シュートまでいけなくても、アシストパスで味方の得点シーンを次々に演出した。
その後、トヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)と移籍を経験し、常にチームの中心選手として活躍した。13年には当時フジテレビアナウンサーだった本田朋子さんと結婚。相変わらず人気は高く、メディアへの露出も多い。
ホームアリーナは長岡市の「アオーレ長岡」に移ったが、JR東日本「長岡」駅からのアクセスは至便。日帰りエリアは思った以上に広い(もちろん泊まりがけの応援も)ので、思いきって足を延ばしてスタープレーヤーを見に行ってほしい。
実績重視の補強が実を結べばダークホースに
また、クリント・チャップマンはガードナーとはタイプが違い、走力とスタミナに定評がある。昨シーズンは千葉ジェッツでスコアリーダーになり、リバウンド数もチーム2番目。ここにサイズのあるスティーブ・バン・トリースが福島ファイヤーボンズから復帰した。
外国籍選手の他にも攻撃型PGの畠山俊樹を西宮から、熊本ヴォルターズからは高さがあり3ポイントも得意なスモールフォワード、遥天翼が加わった。これだけラインナップが充実すると、ブースターの期待はいやが上にも高まる。
指揮官は新潟でのキャリアが長い庄司HC
ペイントエリアを圧倒する選手の存在があり、スピード豊かなファーストブレイク(速攻)やハーフコートできっちり攻め切るバスケットが可能になった。もともとアウトサイドのシュート力は他チームと比べてもまったく遜色はない。執拗(しつよう)にゴールへアタックし続けるバスケットで活路を開けば、ダークホース、いやそれ以上の評価を受けるに違いない。クレイジーピンクと称される秋田ブースターにも引けを取らず、アリーナをオレンジ一色に染める熱いブースターの存在も心強い限りだ。
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