魅力的な補強に成功、狙うは歓喜の再現 B1中地区 横浜ビー・コルセアーズ編
積極補強で新シーズンに挑む横浜。優勝を手にした12−13シーズンの歓喜の再現なるか 【写真:アフロスポーツ/bj-league】
実力派の選手が集結。新しい航路の行く先は頂点
今季のB1リーグの中でも、魅力的な補強に成功したチームの1つといえるだろう。これまでの“ビーコル”とは明らかに違う。bjリーグ優勝を手にした2012−13シーズンのような興奮がよみがえり、ブースターたちは気持ちの高ぶりを抑え切れない。そんな劇的なシーズンになりそうだ。
それほどまでに、今季のビーコルは大胆にロスターを変えてきた。まずは、川村卓也の獲得だ。日本を代表するシューターの1人である川村は05年、盛岡南高校を卒業してすぐにオーエスジーフェニックスに加入し、トップリーグ入りを果たした。
当時の中村和雄ヘッドコーチに鍛えられ、高卒ルーキーにして類いまれなシュートセンスの持ち主はすぐに頭角を現した。試合後、出来が悪ければ、中村ヘッドコーチの愛のむちが飛んだ。ポジションを移動しながらパスを受けて、連続シュートの練習を繰り返す。これがよく決まり、残ったファンから喝さいを浴びることもしばしばだった。美しい放物線を描いてゴールネットを揺らすロングシュートは必見。今季も新天地でゴールゲッターの本領発揮が期待される。
もう1人は竹田謙。09−10シーズンにはリンク栃木ブレックスでJBL優勝を経験し、日本代表としても活躍した。14年に現役を退き、昨シーズンはWJBL(日本女子バスケリーグ)のデンソーアイリスでアシスタントコーチを務めた。その彼がブランクをものともせず、戦いの場に戻ってくる。ベテランの存在はオンコート、オフコートにかかわらず、チームに好影響をもたらすだろう。
脇を固める生え抜き、移籍してきた注目選手たち
新戦力として川村、竹田を紹介したが、他にも注目の選手がいる。熊本ヴォルターズから移籍してきた高島一貴は貴重なユーティリティープレーヤーだ。アウトサイドの攻守はもちろんのこと、時にはポストアップしてボールをつなぎ味方のチャンスメークをする。スタミナもあり、長丁場のシーズンで頼りになりそうだ。湊谷安玲久司朱は切れ味鋭いアウトサイドシュートが武器で、いったんゾーンに入れば30点オーバーの活躍もやってのける。
このようにロスターを語り出したら止まらない。それほど変化に富み、ワクワクさせてくれる実力派がそろった。さらにセンターにはファイ・パプ月瑠が復帰したことも付け加えておかなければならない。
モダンな港町・横浜のエンターテインメントも魅力
9月24日に開幕戦が行われる横浜文化体育館の近くには、横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムがあり、少し足を延ばせば横浜中華街や山下公園、大さん橋などの観光スポットも多数ある。試合観戦と併せてスケジュールを組んでみてはいかがだろうか。今シーズンのビーコルの試合を見にいけば、何度も勝利の美酒を味わうことができそうだ。
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