田臥勇太だけではないタレント集団 B1東地区 栃木ブレックス編
田臥勇太がけん引する栃木はBリーグで初代王者に挑戦する 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】
日本バスケットボール界のアイコン、田臥勇太
かつて田臥はビールのCMに出たことがある。NBA経験者としてのキャリアが脚光を浴びた後だが、実はそれ以前にもCMに出ているのをご存じだろうか。神奈川の中学生だった15歳の頃、通信教育業界のCMで「バスケで挑戦する姿」を披露した。共演者がまたすごい。ゴール下に仁王立ちするNBAのスーパースター、パトリック・ユーイング(初代ドリームチームの一員)。何度もシュートブロックをされてしまうが、それから約10年、本物のNBAのコートに立ったわけだ。
今度は新しくスタートするBリーグで初代王者に挑戦する。チームのメンバーを見ても、その可能性は十分。リーダー田臥がけん引する栃木は優勝候補の最右翼と言っていいだろう。
ビッグネームの加入で頂点へ一気に加速
第三の矢は日本代表のシューター、古川孝敏。タフな男は外国籍選手にも当たり負けせず、思い切りのよい3ポイントでスコアメークする。また、リーグ屈指の実力者、ライアン・ロシターが残留し、188センチのセンタープレーヤー、ジェフ・ギブスも新加入。通常、トップレベルで188センチのセンターはあり得ない。見た目の印象もバスケ選手というよりは格闘技系の頑丈そうなボディーに目がいく。インパクト十分だが、試合が始まれば長い腕を伸ばしてリバウンドを奪い、巧みなドリブルでディフェンスを振り切っていく。
二の矢、三の矢では収まらないほどタレントがそろうのが、今シーズンの栃木。トーマス・ウィスマンヘッドコーチが目指すバスケットがチームに浸透しており、あとはけがなど不測の事態に備えることが重要だろう。いかにコンディションを整えながらシーズンを乗り切れるか。
『県民の歌』でチームの一体感がアップ
ある調査によると、栃木の『県民の歌』は長野県の県歌『信濃の国』に次いで認知度が高い県歌らしい。この歌を知らない栃木県外のファンの皆さん、シーズンが始まるまでにこの歌を覚えてみてはいかがだろうか。ホームゲームでは声を合わせて大声で歌う。もしアウェーで少人数の応援になったらなおのこと、大きな声で歌って選手たちに熱い思いを届けよう。
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