リーガ勢、今季も欧州の舞台を席巻するか 厳しさを増すライバルの包囲網
大きな障害はなさそうなレアル・マドリー
モラタ(右端)、アセンシオ(左から2番目)ら将来性豊かな新戦力を獲得したレアル・マドリー 【写真:ロイター/アフロ】
昨季の決勝でその2シーズン前と同じくアトレティコ・マドリーを破ったレアル・マドリーは、今季のCLで通算12回目の優勝を目指す。今夏はビッグネームの補強こそないものの、将来性豊かなルーカス・バスケスとマルコ・アセンシオ、そしてスター選手としてユベントスから戻ってきたアルバロ・モラタが贅沢(ぜいたく)なバックアッパーとして、クリスティアーノ・ロナウドやギャレス・ベイルの不在時に代役を務めることになる。
ユルゲン・クロップの監督時代に何度も対戦したボルシア・ドルトムント、C・ロナウドの古巣スポルティング・リスボン、そしてポーランドのレギア・ワルシャワと同組に入ったレアル・マドリーは、今回も決勝トーナメント進出に向けて大きな障害はなさそうだ。
グループ最大のライバルとなるドルトムントにはマリオ・ゲッツェがバイエルン・ミュンヘンから復帰した他、同じくバイエルンからセバスティアン・ローデ、レンヌからウスマン・デンベレ、ボルフスブルクからアンドレ・シュールレ、そしてオサスナからは若手有望株ミケル・メリーノが加わった。
より厳しいグループに入ったアトレティコ
アトレティコ・マドリーはリーガではアラベス、レガネスと2試合連続で引き分ける苦しいスタートを切った 【写真:ロイター/アフロ】
リーガ・エスパニョーラでは昇格組のアラベス、レガネスと2試合連続で引き分ける苦しいスタートを切ったアトレティコ・マドリー。だがディエゴ・シメオネ監督は主力選手を軒並み維持しながら、ケビン・ガメイロ、ニコラス・ガイタンら“クラック(名手)”を補強することに成功している。
バイエルンは3シーズン指揮したジョセップ・グアルディオラが退任した後、カルロ・アンチェロッティを新監督に迎えた。彼は14年にレアル・マドリーを率い、他でもないアトレティコ・マドリーを決勝で破ってCLを制した監督である。
バイエルンもチームのベースは昨季までと変わらないが、今季は新たにポルトガルの新星レナト・サンチェス、ドルトムントとドイツ代表の守備の要であるマッツ・フンメルスを補強している。