【RIZIN】 ミルコ電撃参戦「ポケモン追ってきた」 ドーピング疑惑晴れUFCと契約解除
9月25日の大会に参戦が決定した選手たち 【スポーツナビ】
開催日時は9月25日(日)、12月29日(木)、31日(土)の3日間。9月にトーナメント1回戦が行われ、12月29日に2回戦、そして大晦日に準決勝と決勝が行われる。1回戦のカードとして、“野獣”藤田和之と元大関・バルトの試合が決定。また5月の「RIZIN.1」で現役復帰したヴァンダレイ・シウバはシード選手としての参戦が発表された。
この日最大のサプライズとなったのは、昨年12月に現役を退いていたミルコ・クロコップがRIZINのリングで復活すると発表。無差別級トーナメントに電撃参戦することになった。1回戦は藤田vs.バルトを含め6試合が組まれており、ヴァンダレイと主催者推薦枠の選手がシードとして、2回戦からの出場となる。
そのほか9月の大会では、ファン参加のミーティングで決定した所英男vs.クロン・グレイシー、才賀紀左衛門vs.山本アーセン、アンディ・サワーvs.ダロン・クルックシャンクのカードが発表。またスペシャルワンマッチとして、RENA、ギャビ・ガルシア、村田夏南子の参戦も決まっている。
以下、会見でのコメント要旨。
ヴァンダレイ「世界最高のイベントに」
ミルコが電撃参戦! ヴァンダレイ、バルト、藤田とトーナメントへ 【スポーツナビ】
「4月の大会以来、いろいろなファンから、そろそろRIZIN、何か発表しろよと言われ続けて早数カ月ですが、ようやく、満を持して、自信を持って日本から世界に発表できる内容が整いました。9月25日にさいたまスーパーアリーナで、「RIZIN WORLD FIGHTING GP 無差別級トーナメント」開幕戦を行います。
昨年は8人の選手の、世界中のプロモーションのトップアスリートによる最強決定戦だったのですが、今年はとにかく世界中のプロモーション、30近い団体から、RIZINのグランプリに出たいとオファーをもらっており、開幕戦では枠を広げてナンバー1決定戦を行います。そして、開幕戦と同時に、われわれがRIZINとして未来に放っていきたい3つの狙い。1つは日本と世界の格闘界を支えてくれた、レジェンドファイターに日本に戻り、自分達のプロとしての最終章を完結する。2つ目は、息吹ということで、若い選手たち、日本や世界を代表する選手たちが輝いていく、ポテンシャルのある選手を上げていく。そして未来というテーマで、総合格闘技の、UFCをはじめ、いろいろな動きがありますが、この格闘界が50年、100年続くために、ほかの競技会、サッカーで言うチャンピオンズリーグ、テニスで言うウィンブルドンなど、それらに負けないぐらいのトーナメントを未来に向けて作って行きたい」
高田統括本部長は、新しい芽が生まれることを期待している 【スポーツナビ】
「ミルコ選手の入場の音楽を聴いて、鳥肌が立ちました。それぐらい存在感、軌跡の大きさというのがあります。スーパースターのミルコ・クロコップ、ヴァンダレイ・シウバ、誰だって最初は無名じゃないですか? マイケル・ジャクソンだって最初は無名ですよ。こういうレジェンドが、同じリングに出てきてくれる。こういう空気感を味わいながら、100パーセント自分の試合に没頭するのだけど、若手の選手もみんな無から始まっている。過去と現在と未来を見つめながら、貪欲に自分の競技に没頭しながら、ここにいるんです。今のところ30団体がプロモーションがあるのですが、目指せミルコ、目指せヴァンダレイと、その気持ちを持ってRIZINのリングに向かってきてもらいたいなと思います。この2人の存在を痛感する次第であります」
日本人代表決定戦となる藤田とバルトが1回戦で激突 【スポーツナビ】
「緊張していますけど、9月25日に向けて、今年の初めから小路(晃)さんと練習をやって、そこからの調子は悪くないです。9月25日の1回戦、まずはそこでファンのみなさんを喜ばせる試合を見せたいです」
藤田和之
「自分に残された時間、そして今回、与えられたチャンスに感謝しつつ、精一杯覚悟を持って、行き着くところまで行こうと思っています」
1回戦はシードとなるヴァンダレイ・シウバ 【スポーツナビ】
「元気ですか! 日本に戻ってこれてうれしいです。世界最高の選手と一緒に座れてうれしいです。ここには最高のファイターたちと、最高のプロモーターがいます。ですからあとは最高の観客の力が必要です。一緒に協力しあえば、RIZINを世界最高のイベントにできると思います。かつてPRIDEがそうであったように。12月の参戦が決まったのですが、ほかのファイターにはしっかり練習してほしいと思います。それは全員を蹴散らせて、私が勝って優勝します。みなさんの喜ぶ顔が見たいと思います」
ミルコは「ポケモンGOをフォローしていたら六本木についた」とジョークで笑わせた 【スポーツナビ】
「こんにちは、元気ですか? フランクフルトの空港で『ポケモンGO』をやっていて、そのままフォローして来たら、なんと日本に着いてしまいました。その様子がインスタグラムか何かで100万ビューを越えたとか。そのまま『ポケモンGO』で追いかけてきたら、六本木の交差点で榊原さんにばったり会いまして、今日、記者会見があるから来ないかと誘われ、その場でいいよと言ってここにいます。その場では洋服も短パンだったのですが、榊原さんがスーツと靴を買ってくれたので、そのままその言葉について記者会見に着きました(笑)。
PRIDEの時代から、榊原さんにはお世話になってきていたので、それを断ることなくここに来られてうれしく思います」
ミルコの疑惑はUSADAから「検出なし」と回答
優勝への意気込みを見せるヴァンダレイ・シウバ 【スポーツナビ】
――ヴァンダレイ選手に質問。交通事故に合われたという話だが、体調は大丈夫か? 練習はどれぐらいできているか?
ヴァンダレイ「事故にはあったが、問題はない。優勝を狙っていきます。(練習は)そこまでできていなくて、ただ12月まで準備期間があるので、そこを見据えて、どんどんハードにしていく」
――ミルコ選手に質問。ヴァンダレイらと会えてどうか?
ミルコ「PRIDE時代の、今でこそ友人と言えますが、かつての好敵手たちとここで会えてうれしく思っています。日本に帰ってこれて、幸せに思っています」
――ヴァンダレイ選手とミルコ選手に質問。トーナメントを戦い抜くに当たって一番ライバルになりそうな選手は?
ヴァンダレイ「グランプリに参加するからには、それにふさわしいレベルの選手だと思う。どの選手を見ても素晴らしい選手で、それぞれの競技を極めた選手だと思っています。とりわけ、ミルコ選手との歴史を考えれば、私は1戦目は勝ちましたが、2戦目は彼が勝ちました。3戦目を是非戦いたいので、9月のグランプリを勝ちあがってほしい」
ミルコ「ポケモンを追いかけて日本に来たので、まだ対戦相手のことはまったく考えていません。これからしっかり準備をして、9月からの戦いに備えたいと思います」
USADAからの結果が書かれた書面が送られ、ミルコの疑いは晴れている 【スポーツナビ】
バルト「私もあまり、藤田を気にしないで自分の練習で習ってきていることをリングの中でできればいいかなと思っています。(テレビの仕事に関しては)そこの仕事はそこの仕事なので、格闘技は好きでやってますから。テレビの仕事は毎日の仕事ですから。でも練習もしっかりできるようになっているから、どっちも楽しいですね」
藤田「自分としては、ここにいるバルトというのは、サイズ、スキル、あの体であれだけ動けるわけで、伸び代というのは、今回のメンバーの中で、可能性が一番あると思っています。自分も飲み込まれないように、全力を尽くして覚悟を持って望もうと思っています」
――ミルコ選手に質問。UFCとの契約はどうなっているか?
ミルコの代理「UFCとの契約は正式に解除が完了しています。今、後でマスコミの方々に書類を見せたいのですが、USADA、USアンチドーピングアソシエーションから、サスペンション(ドーピングの疑い)を化せられたと世界中に出回っていますが、正式のUSADAのCEOから、ミルコ宛の書面で、サンプル3体から何も検出されていなかったというレターが届いています。そういう経緯もあって、ミルコが肩のケガをして以降の手続きや、書面のタイムリミットなど、そういう面で、ミルコがクロアチアに居て答えられなかったためサスペンションという形になってしまいましたが、ミルコの体から、違反となるステロイド系のものはすべて、何に関しても検出されなかったという結果が届いています。
RIZINに参戦するに当たって、ミルコとしてもそのことだけは一応、みなさんにお知らせをしたいということで、後ほど詳しく質問があれば受けます」