ハリル「他の選手にチャンスを与える」 キリンカップ ブルガリア戦前の会見
ハリルホジッチ監督は会見冒頭で、けがで練習に参加できていない本田圭佑について「おそらく1試合目はプレーしない。2試合目に準備できていればプレーさせるが、リスクは取りたくない」と欠場させる意向を示し、「他の選手にチャンスを与える」と明かした。
対戦するブルガリアに関しては、「何試合も見たが、本当に強いチーム。厳しさ、パワーがある。日本にとってすごくいいテストになる」と発言。デンマーク、ボスニア・ヘルツェゴビナについても、「われわれよりパワーがあり、テクニックもある。そういったチームに対して、どういった対応をしなければならないのかが見られるだろう」と口にし、この大会をワールドカップ最終予選の準備と位置づけた。
日本代表にとっていいテストになる
少し問題があるのは本田圭佑のけがだ。おそらく1試合目はプレーしないだろう。2試合目に準備ができていればプレーさせるが、リスクは取りたくない。少し残念だ。圭佑は本当にいい仕事をするので。この合宿でもこんなにパフォーマンスのいい彼を見たことがないほどよかった。ただ、圭佑がいなければ他の選手にチャンスを与える。他のやり方はないか探したい。
これまでしっかりトレーニングをしてきた。このトーナメントに懸ける思いがある。2年目にわれわれが上がったことを見せていきたいし、試合に勝ちたいと思っている。われわれよりも強いと言われる相手だが、われわれはトーナメントへの野心がある。
――今回、初招集の2人を手元に置いてみたが、印象と使う可能性があるかどうか?
2人じゃなくて3人だと思います。浅野(拓磨)、小林祐希、大島(僚太)ですね(編注:浅野は2015年の東アジアカップメンバーが初招集)。大島と小林祐はまだ準備できていない。彼らはまずここに来て、見て学んでほしい。もし試合でプレーが可能であれば出すが。今のところは浅野の方が試合に関わるチャンスはかなり大きいと思う。とはいっても、われわれと一緒に過ごした時間は少ない。昨日初めてタクティクスのトレーニングをしたが、私がA代表の合宿に彼を呼んだこと(の意味)を証明してくれた。能力があることを証明した。彼とはディスカッションもした。本当に能力がある選手なので、A代表に定着できるよう努力してほしいと思っている。
――キリンカップはコートジボワールの監督として参加したことがあるが、当時の日本代表と比べて、日本のサッカーはどのように進化していると感じるか?
シーズン最後の方ということで、コートジボワール代表の時はものすごくいい雰囲気で迎えてもらった。プレッシャーもなく、昨日もグラウンドを見たが、本当に素晴らしいし、観客も多いだろう。そしてそこまで暑くもないので、いいコンディションでプレーができる。しかし(パフォーマンスは)相手国にもよる。彼らがどんな気持ちで来るのか。以前の日本代表と比べるのは少し難しい。私は今のところ現代のサッカーをしているので。特にブルガリア戦に向けてブルガリアのことは何試合も見たが、本当に強いチームで厳しさとパワーがある。日本代表にとってはものすごくいいテストになる。
この2日間、練習を見たが、一年間を振り返って選手に紙を渡した。どのような紙かというと、われわれのアイデンティティーを見せた。全て文書にして説明した。ロッカールームにも張れるし、守備の原則、攻撃の原則、フリーキックの原則、心理面、メンタル面、全て説明して彼らに渡した。これは日本代表の次に向けた準備のためだ。そして勝つ文化も伝えた。これはわれわれに欠かせないフレーズになってくる。どのようなチームに対してもリスペクトはするが、勝つトライをしようと。もちろん負ける試合もあるだろう。ただ、どんな相手にもコンプレックスを抱かないチームになってほしい。本当にみんなたくさんのトレーニングをした。特に海外組は、本当に疲労があったと思う。本当に厳しいトレーニングをしてくれたので、私は楽観的でいられる。