今日から使える“ヤクルトつっこみ” カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ

ドラフトで勘違いしてガッツポーズの真中監督 【写真は共同】

 日本テレビ系で放送中のドラマ『世界一難しい恋』のなかで「お前、真中か!」というセリフが登場しました。

 社員がくじを引き「当たった」と大喜びするシーン。しかし、二つ折りのくじにあったのは元々プリントされていたロゴマークで、本当はハズレだったという設定です。

「お前、真中か!」
「真中って誰っすか?」
「ヤクルトの真中監督だよ! ドラフトでハズレくじ引いたのに勘違いしちゃった人!」

 昨秋のドラフトでの“やらかし”を、しっかりと説明入りでイジられた東京ヤクルト・真中監督。まさかこんな形でドラマ出演を果たすとは……。

当たりくじ勘違い事件

 いまさら説明するまでもないですが、その真中監督の「当たりくじ勘違い事件」をプレーバック。あれは2015年秋のドラフト会議での珍事でした。

 ヤクルトと阪神の間で高山俊外野手(明大)の1位指名が競合し、くじによる抽選となったとき。先に中身を確認した真中監督は両手で大きくガッツポーズ。それを見た阪神・金本監督は自分が外れたと思い込み、くじの結果を確認せず席へ戻ろうとしました。

 しかし、実際にハズレだったのは真中監督で、金本監督が当たり。真中監督は、くじに印字されていた「DRAFT2015 NPB」というロゴを見て当たりと勘違いしたのです。本物の当たりくじならば「交渉権確定」の印字がなければいけません。

 同様のミスは05年にも起きていて、その際は当時の王貞治監督(福岡ソフトバンク)や中村勝広GM(オリックス)がハズレを当たりと勘違いし、混乱が起きました。今となってはどれも笑い話ですが、心をかき乱される新人選手はたまったものではありません。

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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