今日から使える“ヤクルトつっこみ” カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ

あらゆる場面で使える“つっこみ”

 それにしてもこの「お前、真中か!」というセリフ、“勘違いで喜んじゃった人”に対するつっこみとして切れ味抜群。なかなか使い勝手が良さそうです。

 そこで僕も、日常のあらゆる場面で使える“ヤクルトつっこみ”をいくつか考えてみました。

「お前、山田哲人か!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

 いまや球界を代表するバッターに成長した山田哲人。彼が10年ドラフトの“外れ外れ1位”だったことは有名な話です。良い意味で期待を裏切った人物に対して使えるつっこみです。

「お前、バレンティンか!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

 試合中にツイッターを更新したバレンティンが球団から厳重注意を受けたのは12年のこと。ちなみにツイートの内容は「I will never give up」(僕はあきらめない)。いい事言ったのに、ちょっとかわいそう。

「お前、若松か!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

 優勝の胴上げで若松勉監督が宙返りしてしまった珍事より(01年)。

「お前、ペタジーニか!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

「お前、古田か!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

「お前、トルクーヤか!」

【イラスト:カネシゲタカシ】

 皆さんも良かったら使ってみてください。

感動のドラマはグラウンドの上で

 さて、今回のドラマ『世界一難しい恋』の件。最も面白かったのは、イジられた方の真中監督がまんざらでもなく喜んでいたことではないでしょうか。

 スポニチの記事によると「俺、ドラマに出たみたいだね」、「嫁さんが見ていて教えてもらった。もう全国区だよ。大野くんのドラマで、それはもう、うれいしね」と、試合前にご満悦だったとか。
 ドジっ子っぷりをイジられ、さらに「真中か!」と呼び捨てにされても喜んでいる真中さんが実にかわいく思えます。この余裕たっぷりなところが監督の器というものなんでしょう。

 ちなみに現在ヤクルトは、広島との対戦成績が1勝4敗(5月9日時点)。世界一難しい恋ならぬ“セ界一難しい鯉”とならぬよう、しっかり巻き返していただきたいと思います。感動のドラマは、ぜひグラウンドの上で。

※次回から毎週火曜日掲載になります!!

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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