躍進の白井、内村に続いて代表決定なるか? 4日開幕、NHK杯体操のポイントは
男子はすでに、2015年世界選手権の個人総合で6連覇を果たした内村航平(コナミスポーツ)の代表入りが決定。2枠目は、5日に行われるNHK杯男子競技で、内村を除く個人総合最上位者に与えられる。
全日本で見えたNHK杯の鍵
白井(右)の全日本2位という成績は、内村(左)をも「超番狂わせ」と驚かせた。この勢いのまま代表入りを勝ち取れるか 【写真:アフロスポーツ】
各選手の全日本2日間の得点を比較してみると、決勝の得点が予選と同じかそれ以上だった選手は男子が14名、女子は7名。一方、得点を下げたのは男子21名、女子17名。男子は60.0%、女子は70.8%が決勝で得点を伸ばせなかった。
種目別に見ると、男子は「あん馬」と「鉄棒」、女子は「平均台」と「ゆか」で全体的に得点を下げており、NHK杯でも代表選考争いにおいて鍵になる種目と言えるだろう。
1枠めぐり白井、加藤らが争う
いずれにしても、全日本個人総合決勝の得点で見ると、その1枠は白井、加藤に加え、齋藤優佑(徳洲会体操クラブ)、神本雄也(日本体育大)、田中佑典(コナミスポーツ)に絞られた感がある。
上記を除く代表枠残り3名の決定は、6月に開催される全日本種目別選手権を待たなければならない。そのうち2名は、今回のNHK杯において5位以内または12位以内に入ることを選考条件にしているので、飛び抜けた得意種目を持たないオールラウンダーたちにとって、少なくとも12位以内に入ることが代表入りのための必須条件となっている。この12位争いは混とんとしており、今大会の隠れた見どころの一つである。