長谷部「どれだけ緊張感を持てるか」 W杯予選シリア戦前日 選手談話
どのような状況の中でも「圧倒するゲームにしたい」と強くコメントした長谷部(左) 【スポーツナビ】
24日のアフガニスタン戦で5−0の勝利を収め、既にW杯最終予選進出を決めている日本。しかし、キャプテン長谷部は「この試合でW杯出場が決まる、というくらいの雰囲気作りをしなければならない」と気を引き締めるコメント。「シリアは引き分けで十分な状況なので、時間稼ぎだったり、後ろに引いてきたりといろいろな想定ができる。その中でも、圧倒するゲームにしたい」と、勝利で2次予選を終えることを誓った。
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
(どんなゲームにしたいか?)シリアもW杯最終予選進出の可能性がまだありますが、一番は自分たちの最終予選進出が決まった中で、どれだけ緊張感を持てるかというところ(が重要)です。この試合でW杯出場が決まる、というくらいの雰囲気作りをしなければならないと思います。選手たちはもちろん、明日は多くのサポーターが試合を見に来てくれて、そういう雰囲気を作ってくれると思う。そういった意味で、どれだけ自分たちがこの試合を作れるか、という部分もあると思います。
(選手同士で多くの話し合いをしたとのことだが、長谷部が話した内容は?)観客のことなどを話した選手もいましたが、それよりもやはり代表は特別なところでチームとは違うし、ここに来てみんなが「この場が刺激を受ける場所でありたい」と思います。もっと厳しさをもってトレーニングをピッチ内、外でやるべきだと思うという意見も出ました。そういう意味では良い話し合いだったと思います。話し合いをした後の昨日、今日のトレーニングというのはとてもレベルの高いものでしたし、監督も満足していると感じました。
(昨日の紅白戦に関しては「監督もみんなに見せたいくらいだ」と発言していた。実際にやっている選手たちの手応えは?)とにかくインテンシティー(プレー強度)の高いゲームでした。それはコートの大きさであったりとか、いろいろな要素があるけれど、とにかくみんなが声を出し合ってプレーしていて、とてもレベルの高い試合だったと思います。
(監督も言っていたがシリアは邪魔をしてきたり、やらせてくれない部分も多いと思うが)もちろん映像も見ているし、第1戦(3−0)の感覚というのももちろん覚えています。そういう意味で言えば、シリアは非常に挑発してくる部分がある。あと状況を考えれば、シリアは引き分けで十分な状況なので、時間稼ぎだったり、後ろに引いてきたりといろいろな想定ができる。その中でも、圧倒するゲームにしたいと思います。
(この間の試合も前半は点が入らず、こう着状態だった。次の試合ではいかにして点を取るのか?)相手も中を固めてくると思うし、どの試合も1点目が入るまでは相手も集中しています。だからと言って相手に合わせる必要はないと思うし、前半のうちになかなか点が入らないという状況を経験することも、成長していくうえでは非常に大事なことだと今は思ってやっています。もちろん早い時間に点を取るのに越したことはないですが、サイドからの攻撃は頭に入れてやっています。
(チームとしては縦パスの意識が高かったが?)そうですね。縦パスを入れて相手を真ん中に集めるとか、いろいろなことがあると思いますが、個人的には点を取ること、アシストをすることもそうですし、そういったところを意識していきたいです。
ハーフナー・マイク(ADOデンハーグ/オランダ)
ハーフナーは「最後のチャンスだと思う」と語り、ゴールへの意欲をみせた 【スポーツナビ】
目に見える結果がゴールなので、なんとしても1点は取りたいです。(代表復帰について)サッカーが好きなのは変わらないです。いろいろありましたけれど、オランダに行って(代表候補として)見られる立場になったので、代表を目指したいという気持ちも強くなったし、そこから目に見える結果を残すようにやってきました。
(スペイン移籍も含めて、昨シーズンは)いろいろ多くを学んだ1年でした。またリセットした気持ちでオランダリーグに戻って今があります。苦しい思いをした分、自分のサッカー人生が良い方向に向かっているのかなと。まずは明日の試合に集中して、またチームに戻ってから、もっと結果を残せるようにしたいです。
(今回がラストチャンス?)年齢も年齢だし、(代表)チームに入って監督が直接見るので、その中でダメだと思われたらまた遠ざかるだろうし、そういう意味では最後のチャンスかなと思います。