ドゥラメンテの超一流風格はミルリーフ級 奥野庸介のドバイWCデー展望

JRA-VAN

ドバイシーマクラシック ここでも負けられない

凱旋門賞へ向け、ドゥラメンテここでも負けられない! 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 2冠馬ドゥラメンテが久々の中山記念で鮮やかに復活した。今年の大目標は凱旋門賞だが、ここでも負けられない。中山記念のパドックで見せた馬体はコンパクトでありながら柔軟な筋肉を纏って超一流馬の風格。20世紀を代表する欧州名馬ミルリーフを彷彿させた。欲を言えば本番前に現地で一戦したかったが、中山記念がその代わりを果たした。

 そのライバルは昨年のキングジョージを境にメキメキ、力をつけてきた英国のポストポンド。厩舎の移籍騒動で凱旋門賞、ブリーダーズCともに回避したが、ドバイ初戦のドバイシティオブゴールド(芝2410m)では仏4歳馬ダリヤンに3馬身差をつけて貫禄を示した。

 この2頭に続くのは日本のワンアンドオンリーとラストインパクト、それに欧州のハイランドリールとダリヤンの4頭か。

 昨年3着したワンアンドオンリーは、この走路が合っている。ダービー以降は期待に応えられずにいるが、有馬記念はゴールドアクターから約3馬身差。ここをきっかけに復活への道を歩むか。

 ジャパンC(ショウナンパンドラの2着)で見せ場をつくったラストインパクトはJ.モレイラ騎手を配して気合いを入れる。左回りでこの距離なら……。

 レーティングで2強と肩を並べるハイランドリールは昨夏の米国でセクレタリアトS、年末に香港ヴァーズを制したグローヴトロッター(世界を股にかけて活躍する馬)。環境の変化に強く、タフなところがセールスポイント。競馬ぶりは安定しており、ここでも大崩れはないだろう。

 ダリヤンは強敵相手では一歩引くが、ひと叩きされた上積みとC.スミヨン騎乗で上位争いに食い込む余地を残す。

◎ドゥラメンテ
〇ポストポンド
☆ワンアンドオンリー
△ラストインパクト
△ハイランドリール
△ダリヤン

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