ドゥラメンテの超一流風格はミルリーフ級 奥野庸介のドバイWCデー展望
ドバイターフ ジャスタウェイの再現を
強敵回避によりリアルスティールにチャンス、千八も得意の距離だ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
地元の期待の星、トリスターは芝を走るようになってから別馬のようになった。欧州時代はオールウェザーで6戦全勝しながら中堅級に留まっていたが、2月18日のドバイミレニアムS(芝2000m)と3月5日のジェベルハッタ(芝1800m)を連勝。その末脚は目を奪うものがある。リアルスティールにとって「後門の狼」となる。
シーマクラシックに出走するポストポンドと同厩舎(英国のR.バリアン厩舎)のインティラークは欧州で5戦3勝、3着1回の4歳牡馬。当初はドバイワールドCに参戦を表明していたが、オーナーのハムダン殿下の意向によって、慣れた芝に矛先を向けた。重賞初制覇となった昨年8月のローズオブランカスターS以来の競馬なのが気になるが、レーティング117はメンバー中最右翼。単穴に相応しい馬だろう。
3月3日のバランシーンまで今年2戦2勝のベリースペシャルも安定した成績(通算7戦4勝、2着2回)を誇る。大穴はM.デコック厩舎の4歳牡馬フォーリーズワルツ。1月28日のアルラシディア(芝1800m)でマークした1分47秒85は、ジェベルハッタ(1分48秒71)やバランシーン(1分48秒85)の同距離重賞のタイムを上回る。時計だけ走れば侮れない。印はつけきれなかったが、フランスに種牡馬として輸出されたペールギュント(高松宮記念2着)を父に持ち、米国の芝重賞を連勝中のフランボイヤントも気になる一頭だ。
◎リアルスティール
〇トライスター
▲インティラーク
△ベリースペシャル
△フォーリーズワルツ