【ノア】杉浦が中嶋を流血葬 GHCヘビー初防衛に成功

高木裕美

【前島康人】

 19日のプロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2016 in KORAKUEN」東京・後楽園ホール大会では、GHC4大タイトルマッチが開催され、超満員となる1496人を動員した。
 メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、王者・杉浦貴が中嶋勝彦を退け初防衛に成功。試合後は鈴木軍がリングを占拠し、勝ち誇った。

白熱の攻防も鈴木軍乱入で中嶋が大流血

【前島康人】

 シルバーの髪&コスチュームでGHC王座初戴冠への気合をみなぎらせる中嶋は、得意のキックで先手を取ると、いつもの「行くぜ、後楽園!」を封印し、無言のままミサイルキック。杉浦も雪崩式ブレーンバスター、逆エビ固めで苦しめると、さらにターンバックルへのジャーマンスープレックス。一進一退の白熱した攻防が続く。

【前島康人】

 20分頃、鈴木軍のセコンド陣が一斉になだれ込もうとするも、ノア勢が必死に阻止し、試合に介入させず。杉浦のオリンピック予選スラムも中嶋がカウント2でクリアする。しかし、25分過ぎ、イスを持ち出そうとした杉浦を制止しようとした西永レフェリーが、中嶋のキックに巻き込まれてダウン。杉浦はレフェリー不在のスキに反則のナックルをぶち込むと、鈴木みのるから手渡されたイスで中嶋の背中、頭をメッタ打ち。これで流血した中嶋は、銀髪と顔面を真っ赤に染めながらもカウント2でキックアウトしてみせるが、杉浦は無情にも雪崩式オリンピック予選スラムという超危険技で完全に葬り去った。

鈴木軍興行の相手に丸藤&潮崎組を指名

みのるは鈴木軍興行の丸藤のパートナーに潮崎を指名 【前島康人】

 試合後、リングを占拠した鈴木軍の大将・みのるは「中嶋、これが鈴木軍だ。ざまあみろ」と敗れた中嶋を見下ろすと、エプロンに立つ丸藤正道らノア勢に対し「27日の鈴木軍興行、オレたちの相手をするのは誰だ?」と、8日後の鈴木軍興行でみのる&杉浦組と対戦するノア選抜メンバーについて、丸藤と潮崎豪を指名。潮崎のノア復帰後初となる両者のタッグ結成が決定した。
 初防衛成功にも、マウスピースをくわえたまま無言を貫く杉浦に対し、みのるは「男と男の勝負だろ」と、やり方はどうであれ、勝負に勝ったのは鈴木軍であることを主張。27日の後楽園大会で迎え撃つ丸藤&潮崎組に対し、「タダでは返さない。血の中に横たわらせてやる」と、今回の中嶋同様、血の海に沈めると予告した。

1/2ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

編集部ピックアップ

西郷真央は31位で決勝へ 畑岡奈紗、古江…

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント