TAKA&タイチ興行が約1年ぶりに復活 邪道&外道の勝利であわやベルト流出

高木裕美

超満員の観客とともに、TAKA&タイチ興行復活祭は開催された 【横田修平】

 鈴木軍のTAKAみちのく&タイチがプロデュースする「TAKA&タイチ興行 復活祭」が17日、東京・新宿FACEで開催され、超満員となる417人の観客を集めた。

GHCJr.タッグがあわや外部流出!?

外道クラッチで3カウントを奪った外道。もしベルトがかかっていたら…… 【横田修平】

 GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 3WAYマッチ(仮)では、現王者組であるプロレスリング・ノアの小峠篤司&原田大輔組と、TAKA&タイチ組、邪道&外道組が激突。当初、TAKA&タイチ組が1.31ノア横浜文化体育館大会でベルトを奪取することを想定して、「(仮)」で組まれたカードであったが、結果は桃の青春タッグが王座防衛。さらに、今大会の2日後のノア後楽園ホール大会では、拳王&大原はじめ組の挑戦を受けるタイトルマッチが正式決定していた。

 セクシーなあべみほさんを連れて入場したタイチは、王者組に対し、「今日、そのベルトを持ってきたってことは、賭ける気なんだろ?」と迫るも、原田は「明後日、タイトルマッチが決まってるから賭けない」と断固拒否。なおも「ここで賭けるのが怖いのか!」と挑発するタイチに、ノアの西永秀一本部長もNGサインを出し、ノンタイトル戦のまま試合に突入した。

 序盤はTAKAがつかまる苦しい展開となるも、TAKAが小峠にジャンピングキックで反撃すると、タイチはレフェリーを利用し、原田にアックスボンバー。桃の青春タッグも外道への合体キックでチャンピオンの絆を見せ付ける。10分過ぎには、TAKAが小峠にジャストフェースロックを決めると、邪道がカットに入り、TAKAにクロスフェースオブJADOを決める場面も。見ごたえのある攻防が続く中、合体デスバレーボムで大ダメージを負ったTAKAにフィニッシュを狙う小峠に、邪道が背後からタッチ。試合権利を奪った上で、混戦のスキをついて外道がTAKAを外道クラッチでフォール。さすがのベテランならではのテクニック&絆で勝利をもぎ取った。

 一方、直接勝敗には関係ないとはいえ、もしタイトルマッチが成立していたら王座移動となっていただけに、ノア関係者もほっと胸をなでおろした。

GHC王者とIWGPタッグ王者が激突

みのる&杉浦&金丸の3人は佐藤光留を存分に痛めつけた 【横田修平】

 スペシャル6人タッグマッチでは、鈴木軍の鈴木みのる&杉浦貴&金丸義信組vs.真霜拳號&本間朋晃&佐藤光留組という顔合わせが実現した。

 佐藤は師匠・みのるのチョップに対し、「全然痛くありません!」と打ち返してみせるも、さらに激しさを増すみのるに「社長だからってエラそうに」と、もはやプロレスラーという立場を忘れ、ネットショップ「PILEDRIVER」の店長という立場から逆ギレ。

 一方、ノアのGHCヘビー級王者・杉浦と新日本プロレスのIWGPタッグ王者・本間は激しいエルボー合戦を展開。本間がラリアットから小こけしを狙うも不発。逆に杉浦がバックエルボーを決める。KAIEANTAI-DOJOのエースである真霜が、みのるにバックドロップ、ドラゴンスクリューを繰り出すと、みのるもランニングキック、スリーパーで応戦。真霜と本間が杉浦に合体ブレーンバスターを決めると、本間が小こけし、佐藤が腕ひしぎ十字固めで続くが、杉浦は佐藤にカウンターのニーを打ち込み、パイプイスで顔面をブチ抜いてからのオリンピック予選スラムでフィニッシュ。

 試合後も鈴木軍の3人は敗れた佐藤をリンチし、社長&大将としての威厳を思い知らせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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