2月のWBC予選では大暴れを期待 元ロッテ・清水直行、NZでの挑戦
第3回WBC予選では決勝まで進んだニュージーランド。台湾の前に敗れて本戦出場はならなかった 【Yuki Taguchi】
16年WBC予選(以下:予選)は、17年WBC本大会(以下:本大会)に出場するための戦いだ。本大会は、前回大会の成績に応じて、すでに出場を決めている12の国と地域(カナダ、中国、台湾、キューバ、ドミニカ共和国、イタリア、日本、韓国、オランダ、プエルトリコ、米国、ベネズエラ)に加え、予選の1組(オーストラリア予選)、2組(メキシコ予選)、3組(パナマ予選)、4組(米国予選)からなる各組1位の4チームが追加され16チームで開催される。その予選が16年2月からスタートする。
最大の強敵はオーストラリア
私がオーストラリア代表戦として思い出すのは、04年のアテネオリンピックまでさかのぼる。私はその試合に先発させてもらうも4回に連打され降板し敗戦した悔しい試合だ。今でもその悔しさが残ってはいるが、選手として対戦できないから残念だ。そして、時は進み13年2月、日本で行われた「WBC壮行試合」が記憶に新しい。結果は2対3で日本代表が勝利を収めたものの、終盤まで日本代表を追い詰めた内容だった。アテネオリンピックの銀メダル獲得や壮行試合の内容、日本プロ野球(NPB)でもオーストラリア人が活躍していたということから、オーストラリア代表は強いという印象を持っている人は多いかもしれない。しかし、そんなオーストラリア代表だが、ここまでのWBCの成績では、1勝8敗(1次ラウンド)と苦しんでいる。
厳しい予選も覚悟
しかし、ここ数年で、あまり結果を出せていないオーストラリア代表との戦いが中心となる予選ならば、もしかすると金星があり得るのでは、と期待をしている。もちろん同組のフィリピンと南アフリカからも勝ち星を挙げなければならない。それに、オーストラリア代表の今日までの歴史や環境を考えればニュージーランド代表は劣る部分が多いだろう。これまで幾多の国際大会の戦いを経験してきたチームと、そうでないチームでは経験の差がある。厳しい予選になることも覚悟はしている。しかし、それでも、そんなことをも覆す1位を見てみたいのだ。
NZが世界で戦える一歩を刻むこと
ニュージーランド野球にはまだまだ国内に課題は山積みだが、オーストラリア予選では大いに暴れてほしいものだ。
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