大谷には鈴木、荻野ら脇役が好相性 日本ハム対ロッテ、パCS第1ステージ展望

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投手3冠に輝いた日本ハム・大谷。2年連続のCS第1戦先発が濃厚だ 【写真は共同】

 投打ともに充実の戦力をそろえ、シーズン中盤から圧倒的な強さを見せてリーグ史上最速優勝を勝ち取った福岡ソフトバンクへの挑戦権をかけて、10日に「2015 SMBC日興証券 クライマックスシリーズ(CS) パ」のファーストステージが開幕し、2位・北海道日本ハムと終盤に埼玉西武とのし烈な3位争いを演じた千葉ロッテが、札幌ドームで対峙(たいじ)する。

 ファーストステージは2戦先勝の文字通り「短期決戦」。一つ一つのプレーが勢い、流れを大きく変えるだけに慎重、正確なプレーが求められる一方、レギュラーシーズン以上に選手もファンも熱くなる戦いとなる。激しい戦いが予想されるこのシリーズ、注目点をピックアップしてみた。

大谷vs.ロッテ打線を動画で見る


【映像提供:パ・リーグTV】

投手3冠・大谷とロッテ打線の相性は?

 先手必勝の短期決戦。2007年から14年まで、ファーストステージは第1戦の勝利チームがファイナルステージへと進出しており、勝負のカギを握る第1戦を託されるのは「エース」が通例だ。日本ハムは自己最多の15勝をマークした大谷翔平が先陣を切るだろう。

 打者としての成績は2割2厘、5本塁打、17打点と昨年を大幅に下回る結果となったが、投手としては15勝5敗、防御率2.24とさらに進化を遂げた。直球、変化球ともに精度を上げ、完投・完封数、投球回数、奪三振数は昨季を上回る数字、そして被安打数、与四死球数、防御率は昨季よりも良化し、昨年よりもレベルアップした姿で大舞台へ挑む。

 大谷は、札幌ドームでは今季11試合に登板し8勝1敗、防御率2.30。また今季のロッテ戦は3試合で2勝1敗。敗れた試合も6回3失点とクオリティスタートとなっており、防御率は1.13、24イニングで29三振を奪っている。

 この難敵と対する千葉ロッテ打線は、チームトップの73打点を挙げているクルーズ、チームトップの打率3割1分7厘をマークした清田育宏がそれぞれ故障のため守備につくのが難しい状況だ。頼りにしたい主砲・デスパイネも今季、対大谷は11打数無安打5三振と相性はかなり悪い。

 しかし、鈴木大地が大谷に8打数5安打、荻野貴司が5打数3安打と中軸の脇を固める打者が好相性。またCSから戦列復帰が見込まれる角中勝也も9月3日に2ランを放っており、チャンスを作って少しでも大谷にプレッシャーをかけていく形に持ち込めるかが勝負を分けそうだ。

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