大谷には鈴木、荻野ら脇役が好相性 日本ハム対ロッテ、パCS第1ステージ展望

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【映像提供:パ・リーグTV】

最多勝の涌井は2戦目以降か?

日本ハム戦に好相性のロッテ・チェン。エース涌井の状態次第では初戦の先発もありうる 【写真は共同】

 05年、10年に続く「下剋上」を狙うロッテだが、日本ハムとの対戦成績は12勝13敗、対戦時のチーム防御率は4.60と苦手にしている。また自己最多の34セーブを挙げた西野勇士が故障のため今季絶望で、内竜也が代役を務める。

 だが、個別の対戦成績を見ると、ポジティブな要素もそろう。リーグ最多タイの15勝を挙げた涌井秀章は日本ハムに2戦2勝、防御率2.40という数字。ただ6日の東北楽天戦で10回・137球を投げたため、中4日で第2戦、中5日で3戦目の先発となりそうだ。

 そうなると1戦目は、テスト入団ながら先発ローテーションを担い、日本ハムに3戦2勝、防御率0.59と相性の良さも見せたチェン・グァンユウ、もしくは2戦2勝、防御率2.25という目を引く数字の大嶺祐太、今季8試合は4勝3敗・防御率4.60ながら、札幌ドームで通算3戦2勝・防御率1.71の石川歩の起用もありうる。

 対する日本ハム打線は、昨年のCSでポストシーズン記録となる4試合連続ホームランを放った中田翔に注目。ロッテ戦は打率3割1分7厘と高く、本塁打も同一カードでは最多の8本をマークしており、苦手意識はない。

 またチーム最多の34本塁打を放ったレアード、リーグ3位の打率3割2分6厘で終え、「5番・DH」に定着した近藤健介の打棒にも注目が集まる。陽岱鋼もロッテ戦は打率3割7厘と好相性で、両リーグ最多のチーム134盗塁を誇った機動力を生かし、クリーンアップの前にいかに走者を溜められるかが、日本ハムとしては試合を優位に運ぶカギとなりそうだ。

5年連続で3位チームがファイナル進出

 今季の対戦成績では日本ハムが13勝12敗、選手個人の成績でも日本ハムの選手が良い数字を残している。しかし、ロッテにはこれまでのCSの「法則」が心強い。10年からは3位チームが必ずファイナルステージへの切符をつかんでいる。さらにプレーオフ制度が導入された04年以降、ロッテは05年、07年、10年、13年と計4回CSファーストステージに進出しているが、すべて勝ち抜けてファイナルステージ進出を果たしている。

 シーズンを通じた「相性の良さ」が勝るか、それとも「歴史は繰り返す」のか。福岡行きの切符をかけた戦いは、10日の18時に幕を開ける。

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