清水邦広「駆け引きがしっかりできた」 バレーW杯オーストラリア戦後のコメント
「ミスも少なく安定してサーブを打てた」と試合を振り返った清水 【坂本清】
日本は12日、世界ランキング14位(2015年8月11日付)のカナダと対戦する。
以下は、試合後の選手コメント。
清水邦広(パナソニック)
オーストラリアはアジア選手権で一度負けているチームで、6番の(トーマス・)エドガー選手主体のチームなので、エドガー選手を潰すことだけ考えてプレッシャーをかけることができました。プレッシャーがかかればエドガー選手がミスをしてくれるし、駆け引きがしっかりできたと思います。オーストラリアのレセプションもそこまで良くなかったですし、ミスも少なく安定してサーブも打つことができた。その2つが勝因だったと思います。
(3セット目のように)逆転されてしまった後のセットは入りが大事ですが、永野(健)さんが叱咤してくれたので、落ち込むのではなくて、もう1回戦いに行くぞという気持ちになることができました。そのおかげで勝てたと思うし、あそこが分岐点。弱気になったらやられていたと思いますし、あの状況から勝てたのはチームにとっても財産になりますし、今後の日本にとっても良かったと思います。
日本は伸びしろのあるチームなので、アジア選手権の時よりも今日の方が強かったと思いますし、戦術的にも相手を封じ込めることができて、日々成長していると思います。W杯では(オーストラリアだけでなく)同じアジアのイランと戦うので、そこだけは絶対負けないようにやっていきたい。勝つことで自信になると思いますし、格上の相手でも勝つつもりで戦いたいです。
(明後日の)カナダはまだ分からないことだらけのチームですが、(身長が)高いチームですし、今日のようなバレーができるのがベストだと思います。もう一回データを分析して、日本の強みであるサーブから攻めていきたいです。今日はディフェンスも良かったですし、またチーム一丸で戦って行きたいです。
石川祐希(中央大)
石川は勝利にも、「3セットで終わらせなければいけない試合」と気を引き締めた 【坂本清】
3セットで終わらせなければいけない試合でした。点差が開いたし、良いところもあったと思うんですけれど、点差が開きすぎて気が抜けたらどこの国も簡単にやられてしまう相手です。試合は何が起こるか分からないですけれど、ここで経験できたのでまた次は同じことを繰り返さないようにしたいです。
(オーストラリアは)高さが思っていたよりもあったので、ブロックに当てて外に出そうと思っても意外と(手が)出ていて被ブロックが多くなりました。でもそこも途中で修正できたのでよかったです。3セット目は悪かったですけど、それ以外は良かった面もあるので、オーストラリアに対しても良い印象を与えられたかなと思います。
(昨日の米国戦を経験して)狙われるのはこれからも仕方がないと思います。全部返すのがベストですけれど、今の自分では実力が足りないのでできる限りミスをしないように。ミスをしたら次という切り替えだけ意識しました。(昨日は)徹底して狙われてしんどかった部分もありましたが、それが普通だと思うので「狙われている」と考えずにできることをやろうと考えていました。
明後日のカナダも初めて対戦する相手ですが、レセプション(サーブレシーブ)を返して、自分たちのバレーをやっていければ大丈夫だと思うので、コンディションを整えてやっていきたいと思います。