引退試合? メイウェザーの49戦目がようやく決定 ベルトが相手に選ばれた背景
9月12日にベルトと49戦目に臨むメイウェザー。引退試合を明言しているが果たして… 【(C)NAOKI FUKUDA】
「この試合を最後に引退する」と公言しているメイウェザーだが、「その後も戦うことになるだろう」という見方もあり、先は不透明だ。
本命カーン、コットの名前が挙がるも…
メイウェザーの対戦相手候補としては本命が元WBA、IBF世界スーパー・ライト級王者のアミール・カーン(イギリス)で、対抗としてWBC世界ミドル級王者のミゲール・コット(プエルトリコ)の名前が挙がっていた。
ところがカーンは前哨戦で十分なアピールができなかったこともあり脱落。3年前にメイウェザーと戦い敗れているコットはサウル・アルバレス(メキシコ)との一戦に興味が移り、こちらも対戦候補から外れた。そうしたなか最終的にベルトが選ばれたようだ。
かつては「メイウェザーの後継者」と呼ばれたベルト
かつては「メイウェザーの後継者」と呼ばれたベルト 【(C)NAOKI FUKUDA】
防衛も5度を記録したが、11年4月、ダウン応酬の激闘でビクター・オルティス(米国)に判定で敗れて勢いを失った。次戦でIBF王座を獲得したものの、その後はドーピング違反や負傷などトラブルも重なり試合でも2連敗。「もうベルトは終わった」とも囁かれた。
しかし、1年以上のブランクを経て昨年9月に再起を果たし、今年3月にはWBAの暫定王座も獲得してトップ戦線に戻ってきた。戦績は33戦30勝(23KO)3敗。分厚い体を利して圧力をかけ、中近距離で右ストレートやフック、アッパーなどを繰り出す好戦的なスタイルを持つ。こうした反面、打たれ脆さもあるだけに試合は常にスリリングだ。
当然のことながらメイウェザーの圧倒的有利は動かしがたいものがあり、オッズはベルトに好意的なもので40対1、シビアなところでは80対1や100対1という数字も出ているほどだ。
この4年、6戦続けて判定勝ちのメイウェザーがKO勝ちで有終の美を飾るという見方が大勢を占めるが、その一方、「やつのケツを蹴飛ばしてやる」というベルトの意地もみものだ。
Written by ボクシングライター原功
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