マラソン“初挑戦”におすすめの大会は? ハーフ、フル、ウルトラ…

三河賢文

【三河賢文】

 1年を通して見ると、全国各地でさまざまなマラソン大会が開催されています。ハーフマラソンからフルマラソン、さらにはウルトラマラソンまで。初挑戦するとなれば、「どの大会に出ようか」と悩んでしまうランナーも多いのではないでしょうか。

 初挑戦となれば、分からないことばかり。目標は記録より、まず完走することに尽きるでしょう。“走りやすさ”の要素はいろいろあり、人によっても異なります。しかし多くのランナーに共通して言えることは、「できるだけフラットなコースの方が走りやすい」という点です。中にはアップダウンが大好きというランナーもいますが、坂道は平地に比べて走るのに技術も必要であり、何より脚に負荷がかかります。
 そこで今回は、“フラットコース”という点でおすすめの大会を、距離別にいくつかご紹介します。出場大会に迷ったときの参考に、ぜひご覧ください。

初心者の登竜門!? ハーフマラソンのおすすめ大会

 ランナーの中には、「まずハーフマラソンから挑戦する」という人も多いでしょう。距離がフルマラソンの半分というハーフマラソンは、フルマラソンを目指すランナーにとって登竜門と言えるかもしれません。

 ハーフマラソンでおすすめの大会が、埼玉県春日部市で開催されている『春日部大凧マラソン』。毎年5月頃に行われ、1万人近いランナーがエントリーしています。庄和総合公園をスタート&ゴールとし、気温はやや高いものの、コース全体がフラットです。
 その他、次のようなレースはフラットで走りやすいコースが人気となっています。

・香川丸亀国際ハーフマラソン(香川県、2月開催)
・海の中道はるかぜマラソン(福岡県、3月開催)
・タートルマラソン国際大会(東京都、10月開催) 等

フルマラソン初挑戦なら「坂」なしコースを

 ランニングを始める際、目標をフルマラソン完走に置く方も多いでしょう。42.195kmという長時間レースでは、多少のアップダウンも大きなダメージとして蓄積されていきます。後半に上り坂が現れるようなレースでは、上りきることができず歩くランナーが多く見られるほど。そんなフルマラソンでは、ランナーから人気も高い2つの大会をご紹介しておきましょう。

 まず、東京都板橋区で開催されている『板橋Cityマラソン』。毎年3月頃に行われ、定員は15,000人です。荒川河川敷を走るため、コースはほぼフラット。ただし、一部未舗装のコースがある点は注意しておきましょう。ゴール手前のエイドで配布される“シャーベット”は、ちょっとした名物です。なお来年3月22日開催の次回大会エントリーについて、マラソン以外の種目は2014年12月22日まで、マラソンは板橋区民限定で同12月24日(水)まで追加エントリー募集中です。

初フルマラソンには『板橋Cityマラソン』『つくばマラソン』などがおすすめ 【三河賢文】

 次に、茨城県つくば市の『つくばマラソン』です。毎年11月に開催されるため、シーズン最初のレースとして出場する方も多くいます。往復コースで折り返しのランナーとすれ違えるのも、気持ちを盛り上げるのにうれしいポイントです。
 その他、フラットコースでおすすめのフルマラソンを、いくつか下記にご紹介しておきます。

・古河はなももマラソン(茨城県、3月開催)
・湘南国際マラソン(神奈川県、11月開催)
・京都木津川マラソン(京都府、2月開催) 等

11月開催の『つくばマラソン』。秋色に染まる街路樹のコースが心地良い 【三河賢文】

ウルトラマラソン公認コース『柴又100K』

 フルマラソンを完走すると、中には「もっと長い距離を走ってみたい」とウルトラマラソンに挑戦する人が少なくありません。ウルトラマラソンとは42.195kmを超えるマラソンの総称ですが、最もポピュラーなのが100kmレース。いきなりフルマラソンの倍以上の距離となりますが、走り終えた達成感は大きいでしょう。

 東京都葛飾区で6月に行われる『柴又100K』は、日本陸連公認の100kmレースです。東京から埼玉を通り茨城へ。往復コースで、他ランナーとも多くすれ違います。河川敷のためコースはフラット。景色には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、100kmという距離では走りやすさも重要です。

 100kmという距離では、コースが全てフラットということは難しいでしょう。そんな中でも、『サロマ湖100kmウルトラマラソン(北海道、6月開催)』や『チャレンジ富士五湖(山梨県、4月開催)』は獲得標高が低い方のため、初チャレンジ向きかもしれません。

ウルトラマラソン挑戦なら、陸連公認コースの『柴又100K』を走ってみては? 【三河賢文】

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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