暖かさと快適な着心地を高次元で融合 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

【南井正弘】

冬のランニング時の敵は寒さ

糸の中が空洞になった中空構造のホロファイバーを使用し、糸のなかに空気を溜め込み、優れた保温性能を発揮。肌触りのよい起毛素材は+字状に型押しされた構造で、高い通気性も確保している 【南井正弘】

 ライフスタイルの一部として定期的に継続してきたランニング。だが、そんな日課となった走ることを阻害する大きな要因が寒さである。早朝や夜間に走ることが多くなるビジネスマンの場合、これからの時期はランニング時の気温が5度以下ということも珍しくない。そんな状況下において不可欠となるのが、防寒性と保温性に優れたランニングウェア。アディダスの「クライマヒート」はそれらの機能性に加えて、優れた透湿性もプラスしているという。

 冬期のランニングの大きな問題点は、気温が低いと「今日は走るのをやめようか!?」と思いがちなこと。筆者の周囲にも、寒い日が続いて結局走るのをやめてしまったという元ランナーが何人かいる。

 このような悪循環に陥らないためには、防寒性と保温性に優れたランニングウェアとギアが不可欠。耳や指先のような身体の末端部分は冷えやすいので、イヤーカバーやランニング用グラブで覆うのは効果的。一方で、胴体部分は走り始めてしばらくすると暖かくなるので、あまり厚着をし過ぎるのもよくない。寒冷時とはいえウェアにはある程度の通気性や除湿性も求められるのである。

 アディダスがリリースした「クライマヒート」テクノロジーは、糸の中が空洞になった中空構造のホロファイバーを使用することで、糸の中に空気を溜め込み、優れた保温性能を発揮。さらに優れた軽量性も兼ね備えることに成功している。

 すなわち「クライマヒート」の機能的特徴を挙げると、

1)体温を糸の空洞内に溜め、優れた保温性能を発揮
2)空洞構造により圧倒的な軽量性を実現
3)空洞構造により、柔らかく快適な肌触りを実現


 となる。さらに「クライマヒート」は衣類内部の湿気を溜め込むことなく、ハードに動けば動くほど、高い除湿機能を発揮する点が新しい。

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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