暖かさと快適な着心地を高次元で融合 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

防寒性と保温性に優れたウェア

衣類表面からも+の模様は視認できる。「クライマヒート」の外観上の大きな特徴である 【南井正弘】

 実際に着用した日は摂氏10度ほどとそこまで気温は低くなかったが、それでもじっとしていると寒さを感じる。走り始めると3分ほどで衣類内部が温まるのを感じたように、「クライマヒート」使用モデルは、ハードシェル、ソフトシェル、フリースウェア問わず、明らかに一般的なスポーツウェアよりも保温性が高い。この保温性の高さなら真冬の早朝、深夜のような気温が0度近い環境下でのランニングにおいても、走り始めさえ我慢すれば寒さをそれほど感じることはないだろう。

 このテクノロジーのもう1つのウリである除湿機能をチェックするために、インナーには他ブランドの製品になるが、通気性と速乾性に定評のあるパタゴニア社のアウトペーサーシャツを着用した。

 走り始めて2kmほどの時点で衣類内はかなり温まり、汗をかなりかいたが、「クライマヒート」は透湿性とある程度の通気性があり、インナーに吸汗速乾性に優れた素材のシャツを着ていれば衣類内環境を快適にキープしてくれることが分かった。反対に、綿のような吸湿性は高いものの乾燥のスピードの遅い素材のインナーは、「クライマヒート」のような防寒性と保温性に優れたランニングウェアとのコーディネートには向かないので注意したい。

 いつも通りに6kmのランを終えたが、「クライマヒート」搭載ジャケットを着ることで寒さを感じることなく、衣類内部に湿気がこもる感じもなかったので、快適に走ることができた。

 アディダスの「クライマヒート」は「冬も寒さを感じずに走りたい!」「発汗量が多いので、衣類内の環境コントロールに優れたランニングウェアがほしい!」といったランナーに最適であり、従来の冬期用スポーツウェアよりも防寒性と保温性が高いだけでなく、透湿性にも優れるので快適性も高レベルにある。一着あれば冬のランニング、トレーニングの大きな味方となるだろう。

Mクライマヒート TOP フルジップパーカー

【南井正弘】

9,900円(税抜)
お問い合わせ:アディダスお客様窓口 0120-810-654

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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