キック転向の世界王者ライカが初戦で勝利=「自分は生涯ファイター。頂点を目指す」

長谷川亮

終始攻める姿勢で2−0判定勝ち

かつては女子ボクシングで3階級制覇を達成した風神ライカ。9月の総合格闘技デビューに続き、今回はキックボクシングデビュー。攻めの姿勢を貫き、判定2−0で勝利した 【長谷川亮】

「RISE102」が16日、東京・後楽園ホールで開催された。

 第4試合では「風神ライカ」のリングネームで女子ボクシング3階級制覇を達成したライカがキックデビュー。今年1月にボクシング引退を表明したライカだが、その後TARGETへ通ってキックの練習を始め、8月にはRISEのアマチュア大会に出場。ここで判定勝利を挙げると、9月には韓国で総合格闘技でもデビューし(判定負け)、今回のキックデビュー戦ではJ−GIRLSバンタム級6位のCruSher松川敬子と対戦した。

 10戦6勝(2KO)4敗でパンチを得意とする松川だが、やはりライカが相手ということで正面での打ち合いは避け、フットワークを使って回りロー、前蹴りをライカに見舞う。ライカはこの松川のローをカットしながら前に出て、左フックからコンパクトな連打をまとめていく(1R)。

 2Rからもやはり圧力を掛けるライカは徐々に体もほぐれてきたか左ボディ、右ストレート、左右フックとパンチのバリエーションを増やし、前へ出たところで松川の右ストレートを浴びる場面もあったが、前進は弱めない。

「最後は楽しくなって」というライカは、3Rにはパンチで追うのに加え前蹴り、ロー、跳び蹴りも繰り出してみせ、キックデビュー戦を終了。前に出る姿勢で攻めパンチをまとめる場面も作り、30−28、29−29、30−28の2−0判定勝ちでデビュー戦白星を飾った。

「距離感が難しかった」と実戦ならではの収穫

3Rには「楽しくなって」と前蹴りやローなどの蹴り技を披露 【長谷川亮】

 試合後は「イメージしていたのと全然違った」と練習通りに行かなかった初戦を反省したライカだが、「ローをやられると効かなくても次に行けない、前に出にくくなるのが分かりました。ボクシングのように回転で距離を詰めようと思っても、蹴りとかが間に入ってくるので単発しか打てなくなりました。そこがまだまだだし難しかったです」と実戦ならでの経験・実感が得られ、収穫があった様子。

「ボクシングもキックも戦うことは変わらない。自分はファイターで戦い続けたいから、ボクシングだろうが総合だろうが、それにこだわる必要ないやって思ったんです。自分は生涯ファイターです」と転向の理由を改めて語ったライカは、「まだまだ駆け出しですけど、やるからにはてっぺん、チャンピオンを目指して頑張りたい」と今後の抱負を語った。

大会結果

 大会のメインではRISEヘビー級王者・清水賢吾が“韓国の破壊兵器”キム・ヒョンミンを2Rにノックアウト、アマチュアタイトルを総なめにしてきた天才高校生・那須川天心はプロ3戦目を行い、これまでの2試合のように1RKOはならなかったが判定で勝利し、プロ戦績をこれで3戦3勝とした。

 大会の全試合結果は以下の通り。

■「RISE 102」
11月16日(日)東京・後楽園ホール

<メインイベント(第13試合)SuperFight! −90kg契約 3分3R延長R>
○清水賢吾(極真会館/第3代RISEヘビー級王者)
(2R1分03秒 KO)
●キム・ヒョンミン(韓国/2013年WAKO KOREAヘビー級王者)

<セミファイナル(第12試合)SuperFight! −55kg契約 3分3R延長1R>
○村越優汰(湘南格闘クラブ/第5代バンタム級王者)
(2R0分32秒 KO)
●ナーカーレック・ゲーオ.カンラーヤー(タイ)

<第11試合 −63.5kg契約 3分3R延長1R>
○水町 浩(士魂村上塾/元WMAFウェルター級王者、ライト級4位)
(1R1分22秒 KO)
●番長兇侍(習志野トップチーム/RISEスーパーライト級8位)

<第10試合 ヘビー級 3分3R延長1R>
○羅王丸(TARGET/RISEヘビー級4位)
(2R1分55秒 KO)
●瀧川リョウ(RKS滝川道場/K−1 JAPAN GP 1998第3位)

<第9試合 バンタム級 3分3R延長1R>
○那須川天心(TARGET/RISEバンタム級6位)
(判定3−0)
●九島亮(STURGIS新宿ジム/RISEバンタム級5位)
※30−28、30−27、30−28

<第8試合 スーパーフェザー級(−60kg)3分3R延長1R>
○野辺広大(1−siam gym/RISEスーパーフェザー級5位)
(判定3−0)
●石澤大介(パラエストラ札幌/RISEスーパーフェザー級4位)
※30−28、29−28、30−29

<第7試合 ライト級(−63kg)3分3R延長1R>
○藤田雄也(極真会館/RISEライト級6位、2012年RISING ROOKES CUPライト級優勝)
(2R2分48秒 KO)
●朝倉豊樹(TIA辻道場)

<第6試合 フェザー級(−57.5kg)3分3R延長1R>
○小宮山夕介(TARGET/RISEフェザー級6位、2013年RISING ROOKES CUPフェザー級優勝)
(判定2−0)
●貴章(Gwins)
※30−29、29−29、30−29

<第5試合 バンタム級 3分3R延長1R>
○宮崎就斗(TARGET/RISEバンタム級4位)
(判定3−0)
●津田鉄平(新宿レフティージム/RISEバンタム級9位)
※30−28、30−27、30−28

<第4試合 −57.5kg契約 3分3R>
○ライカ(フリー/IFBA世界スーパーライト級王者、WIBA世界ライト級王者、OPBF東洋太平洋女子ライト級王者)
(判定2−0)
●CruSher松川敬子(村澤道場/J−GIRLSバンタム級6位)
※30−28、30−28、29−29

<第3試合 −64kg契約 3分3R>
○恭士郎(士魂村上塾)
(判定3−0)
●清水“TOKAREV”靖弘(TARGET/2012年RISING ROOKES CUPライト級優勝)
※3者30−29

<第2試合 フェザー級 3分3R>
○森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラ葛西)
(2R0分56秒 KO)
●元樹(アルファジム)

<第1試合 バンタム級(−55kg)3分3R>
○坂田慶伍(HAYATO GYM/2014年KAMINARIMON全日本大会−55kg級優勝)
(1R2分59秒 KO)
●桑逸人(U−FILE CAMP調布)
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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