奇跡を“企画”したスポーツ・エージェント JB・バーンスタイン インタビュー
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インドの若者がメジャーリーグに挑戦
映画のモデルとなったJB・バーンスタイン氏 【(C)2014 Disney Enterprises.Inc. All Rights Reserved.】
その人は、アメリカのメジャーリーグやNFLの選手たちの契約やサポートを行うスポーツ・エージェントのJB・バーンスタイン。野球のルールも知らないインド人の若者リンク・シンとディネシュ・パテルをメジャーリーグに挑戦させるという奇想天外な計画を実行した彼は、それを小説化。そしてこの度、ディズニー映画によってハリウッドで映画化も果たした。
きっかけはクリケットのテレビ中継
『ミリオンダラー・アーム』より 【(C)2014 Disney Enterprises.Inc. All Rights Reserved.】
「オーディション番組をやって発掘するというコンセプト自体には、ものすごく自信を持っていた。あれだけの人口がいる国だから、何人かはダイヤモンドの原石がいるはずだ。でも、今考えると無謀なところもあった。ものすごい才能を持っていても、若者だから強烈なホームシックにかかるかもしれない。スポーツ選手だから故障してしまう可能性だって低くはない。もしかしたらリンクとディネシュが成功したのは奇跡的だったのかもしれないね」
スポーツ・エージェントの醍醐味
「でも、この仕事の魅力はお金じゃない。自分が代理人を務めている選手が歴史的な偉業を達成する瞬間を間近で目撃できるのが、この上なくうれしいんだ。例えば、僕が担当していたバリー・ボンズがメジャーリーグでホームラン記録を作った時、NFLのエミット・スミスがラッシングヤードの記録を作った時、そして、今回の映画になったリンクとディネシュがインド人として初めてメジャーリーグの契約を勝ち取った時、そんな時にこの仕事のやりがいを感じるんだ」
ちなみに、JBはまったくスポーツをやらないわけではない。
「ゴルフが好きなんだ。腕前は中級ってところかな。子供のころは他の子たちと同じようにアメフト、野球、バスケットボールをやって育ったけれど、あまり才能がないみたいで、その3つについては今や観る専門だね。リンクやディネシュみたいに豪速球も投げられない。95マイルで走る車から投げたら90マイルぐらいの球速は出せると思うけど(笑)」
ミリオンダラー・アーム
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「ミリオンダラー・アーム」予告編 - YouTube
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