『花子とアン』の注目女優・土屋太鳳 アクション大作で驚異の身体能力を披露!

岡大

【原田亮太】

19歳の注目女優がアクションに挑戦

【原田亮太】

 シリーズ累計5800万部を超える人気漫画『るろうに剣心 −明治剣客浪漫譚−』。その映画版『るろうに剣心』は2012年に公開されると、時代劇映画としては異例の大ヒットを記録した。そして今年、『京都大火編』『伝説の最期編』の二部作が8月と9月に相次いで公開される。

 映画『るろうに剣心』シリーズの見どころは何と言ってもアクション。中でも『京都大火編』『伝説の最期編』で一際目を引くのが、巻町操役を演じた土屋太鳳。NHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロイン・花子の末妹、安東もも役を演じて注目を集めている彼女が、オーディションで操役を獲得した。

「大友(啓史)監督とは『龍馬伝』でご一緒したことがあって、またお仕事できたらと思っていました。オーディションでは、簡単な殺陣などアクション的なこともやりました。私は、高校生の時に創作ダンスの全国大会で入賞したことがあったので、その技も見てもらいました。

 ただ、そのころ『真夜中のパン屋さん』というドラマの仕事をしていて、パンがおいしすぎて、私本当にパンパンになっていたんです(笑)。監督から『太鳳ちゃん、体型が大人っぽくなったみたいだから、ちょっと絞れる?』と言われて、『絞れます!』と即答しました」

アクションに生かした日本舞踊、バレエ、ダンス

『るろうに剣心』より 【(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会】

 正式に出演が決まってからは、アクションチームの指導が始まる。アクション監督の谷垣健治は、香港でジャッキー・チェンやジェット・リーらと仕事をしてきたスペシャリストで、ドニー・イェンとの仕事が最も多い。今回土屋は、ジャンプして足を開いて2人の敵を同時に蹴るというドニー・イェンのトレードマークとも言うべき大技に挑戦することになった。

「弟がアクション映画大好きだったので、私もジャッキー・チェンやジェット・リー、ドニー・イェンの映画を観ていました。あのキックを教えられた時、ジャンプして足を開くことはすぐできたんですが、どうしてもバレエの癖が抜けなくて、体が反ってしまい……。本当は前にいる敵を見ながらパーンと蹴らないといけないので、何度も何度も練習しました」

『るろうに剣心』より 【(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会】

 土屋は、初めて体験する本格的なアクションに戸惑いながらも、幼い頃から習ってきたものが自分を助けてくれていることに気付いた。

「時代劇ということで、日本舞踊の腰の入れ方が役に立ちました。バレエやバスケで鍛えたジャンプ力、陸上で鍛えた走力も生かせたと思います。それから、バレエや日本舞踊と違って創作ダンスは決まった型がなくて、自分の感情や伝えたいものを出すものなので、アクションしながら感情を表現するのに役立った気がします」

幼い頃から欠かさずやってきたトレーニング

【原田亮太】

 現在、体育大学に通っている土屋はダンスを専門にしている。それだけでなく、私生活でもコンディション作りには気を配っているそうだ。

「朝晩25分ずつ走っています。小さいころからの習慣なので、走ると気持ちが落ち着くんです。最近は、ちょっと体がたるんできたなと思ったら、今回の映画で習った正拳突きをひたすらやっています(笑)。

 元々筋肉質なんですが、撮影中は本当に筋肉ムキムキになっていました。昔は筋肉が嫌いで、モデルさんのような体型に憧れていたんですが、筋肉がなかったらアクションもできなかったでしょうし、操ちゃんという役にも出会えなかったと思うので、筋肉があって良かったなと今は思いますね」

土屋太鳳(つちや たお)

1995年2月3日、東京都出身。2005年、スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックスで審査員特別賞を受賞。黒沢清監督『トウキョウソナタ』(08)で映画デビューを果たす。主な出演映画は『釣りキチ三平』(09)、『鈴木先生』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)。ドラマでは『龍馬伝』(10)、『鈴木先生』(11)、NHK連続テレビ小説『おひさま』(11)、『黒の女教師』(12)、NHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)などに出演。

るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編

【(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会】

 幕末に“人斬り抜刀斎”と恐れられた緋村剣心(佐藤健)は、新時代の到来と共に、神谷薫(武井咲)らと平穏な日々を送るようになる。しかし、剣心は新政府から志々雄真実(藤原竜也)という男を倒してほしいと依頼される。志々雄は、一大勢力を形成し、クーデターを企てていた。剣心は京都へ向かう途中、刀を盗もうとした巻町操(土屋太鳳)という少女を捕まえるが……。8月1日(金)、9月13日(土)、2部作連続全国ロードショー。
作品写真:(C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会



『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』予告編 - YouTube
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著者プロフィール

1974年生まれ。エディター&ライター。男性誌『メンズクラブ』編集部、映画雑誌『プレミア日本版』編集部を経てフリーランスに。映画パンフレット、映画誌、カルチャー誌、ファッション誌などで編集・取材・執筆を行っている。幼少期に映画にハマって以来、心は常に文科系映画オタクだが、それに似つかわしくないほど体は体育会系で、高校時代には陸上短距離で県大会2位になったこともある(その時の1位はインターハイでも優勝)

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