シューズを快適に保つテクノロジーを採用 南井正弘のイチオシ!
【南井正弘】
猛暑でも快適にランニングを楽しむことができる
アッパーは通気性に優れたナイロンメッシュを使用し、シューズ内部に風を送り込む 【南井正弘】
02年に行われた日韓共催のサッカー・ワールドカップでは、欧州や北米と比較して高温多湿の東アジアの気候に対応すべく、生地を二重構造にしたユニフォームを数多くの代表チームが着用。快適なプレー環境を追及するアパレルテクノロジーが注目を集め、この年にはスポーツシューズにおいても運動時の快適性を高めるテクノロジーが発表された。
それがアディダスのクライマクールである。この機能はアッパー(甲の部分全体の総称)に通気性の高いメッシュ素材を使用するだけでなく、アウトソール(地面と接地する底)部分にも通気孔を設けることで、シューズ内部の湿気と熱を外部に排出し、靴の中の環境を快適に保つことに成功。その結果、良好なセールスを記録することとなった。その後もクライマクールはシーズンごとに機能性を向上させ、アディダスを代表するテクノロジーとなった。
ソールユニットの土踏まず部分には通気孔が配され、ランニング中も効率的に湿気と熱を外部に排出する 【南井正弘】
このシューズは通気性に優れたナイロンメッシュアッパー、ソールユニットの土踏まず部分に通気孔を設けることで、ランニング時のシューズ内部の湿気や熱を効率的に外部に排出するクライマクールテクノロジーを採用。シュータン(ベロ)、インソール(中敷)、ライニング(シューズ内部の裏地)に吸汗速乾性に優れた素材を使用することで蒸れも防止してくれる。さらに前足部に反発性とクッション性を両立し、比類なきエネルギー伝達を実現したブーストフォームを内蔵している。
ライニングやインソール表面、シュータン裏側には吸汗速乾性に優れた素材を使用し、ランニング中の蒸れを防止する 【南井正弘】
リゾート地で走るときにも履きたい一足
前足部には反発性とクッション性を両立し、比類なきエネルギー伝達を実現したブーストフォームを内蔵(写真の白い部分) 【南井正弘】
【Getty Images】
シューズのデザインからするとファンランナー向けに思われるが、km/5分ジャスト程度の速目のペースにも充分対応してくれたので、走行性能は外観から想像されるイメージよりも圧倒的に高い。
そして、このシューズのウリである通気性の高さは、アッパーから入った空気がアウトソール側の通気孔から抜けるのを感じることができ、ランニング中のシューズ内部の快適性は明らかに高い。また走り終わってしばらくすると、シューズ内部がほとんど湿っておらず「サラッ」としていたように、一般的なランニングシューズよりも確実に速乾性が優れているのも理解できた。
スポーツショップの品揃えはすでに秋シーズンに切り替わっているところも少なくないが、9月いっぱいは30度を超える日も多いので、このシューズを重宝する人は多いはず。アディダスの「クライマチル ソニック ブースト」は「夏季の長時間ランニング」や「特に足が蒸れやすい初級者から中級ランナー」に向くランニングシューズだと思われる。個人的にはリゾート地で走るときにも履きたい一足であり、デザインもスタイリッシュなので、ランニング時だけでなくオフシーンでも活躍するはずだ。
クライマチル ソニック ブースト
お問い合わせ:アディダスお客様窓口 0120-810-654
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