ハリウッドで最もホットな若手女優の日常 瞑想とヨガで心と体の声に耳を傾ける

猿渡由紀

【(C)2014 Summit Entertainmet LLC.】

『ダイバージェント』より 【(C)2014 Summit Entertainmet LLC.】

 今年、大ヒット映画に2本連続で主演したシャイリーン・ウッドリーは、今、ハリウッドで最もホットな若手女優。今年春、北米公開されたSFアクション『ダイバージェント』は全世界の若い女性を熱狂させ、すでに2作目の製作が進められている。

 また、先月北米で公開された泣ける恋愛映画『The Fault in Our Stars』は、同日公開されたトム・クルーズの『オール・ユー・ニード・トゥー・キル』を大きく引き離してダントツの1位デビューを果たした。

 彼女が初めて注目されたのは、ジョージ・クルーニーの娘を演じた『ファミリー・ツリー』(2011年)。いまや雑誌の表紙を飾り、あちこちから引っ張りだこの存在になったというのに、ウッドリーは以前とまるで変わっていない。むしろ、普通の22歳よりも、むしろずっと地に足がついているほどだ。周囲がどんなに騒いでも惑わされないでいられるのは、昔から心と体の健康に気を使ってきた成果のよう。そんなウッドリーのライフスタイルを聞いてみた。

毎日の瞑想を欠かさない

 ウッドリーが毎日実践しているのが、瞑想。先生に指導してもらったことはなく、瞑想の本を読んだこともない。

「ずっと自己流でやってきたの。幼いころから私は外で時間を過ごすのが好きで、木や風の音、自分の中から聞こえてくる声に耳を傾けてきた。そこにいるのは自分だけ。ほかの人の意見は聞こえない」

 瞑想の長さは、その日によってさまざま。
「短い日もあれば、長い日もある。その時、自分の心の中で何が起こっているかによって変わるのよ」

映画のために厳しい特訓にチャレンジ。普段のワークアウトはヨガ

『ダイバージェント』より 【(C)2014 Summit Entertainmet LLC.】

『ダイバージェント』でウッドリーが演じるのは、恐れを知らない“ドーントレス”(軍事・警察を担う勇気ある武闘派集団)の一員。闘いのシーンや、長いはしごを登るシーン、ジャンプするシーンなど、多くのアクションが要求されるが、ウッドリーはそれらを見事にこなしてみせた。
 撮影開始の5週間前から、彼女はトレーナーの指導のもと、腕立て伏せ、腹筋、スクワットなどを30分、さらにボクシング、柔道、マーシャルアーツなどを30分、毎日行ったという。

 普段の彼女が好むのは、ヨガ。なかでも、ヴィンヤサ・フロウヨガがお気に入り。かつてよく“パワー・ヨガ”とも呼ばれた、米国生まれのパワフルでたっぷり汗をかくスタイルのものだ。

「家で練習することもあるけれど、ヨガスタジオに行ってやると、みんなのエネルギーを感じられて、もっと楽しい。ほかの人の目? そんなの、まったく気にしないわ」

新鮮な季節の素材を、自分で料理

 薬草についての知識も豊富で、食べ物がどこから来るのかにこだわるウッドリーは、いつもファーマーズ・マーケットで旬の野菜を買う。

「これ、いったい何?というような変わった野菜を買って、果たしてどう料理しようかと後で考えたりするのも楽しいのよ」

 もともとの食生活がヘルシーなので、『ダイバージェント』のトレーナーは、彼女に食事指導をする必要がほとんどなく、ただ、少量の食事を頻繁に摂取するようにアドバイスしただけだったという。

携帯電話はあえて持たない

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 24時間、追いかけられるのが現代人の日常。ウッドリーは、ツィッターもFacebookもしない。そもそも、携帯を持っていないのだ。

「『The Fault in Our Stars』のロケのためにアムステルダムに行く時、海外ローミング料金がかさむのが怖くて、携帯をアメリカに置いていったの。いざ帰国した時に、なくても平気だと気づいたのよ。いない間に何百通ものメールが入っているんだろうけれど、読まなくてもいい、読みたくない、と思ったの。それ以来、スイッチをオンにしていない。Facebookは知らない人も入ってくるのが嫌で、すぐやめちゃった」

 そうやって不必要な雑音から精神を遠ざけている彼女は、突然訪れた名声に踊らされたりすることもなく、自分に正直に向き合い続けている。セレブになったことで、いろいろな会社やブランドが物を送ってきたりもするが、「極力、物は持たない」が彼女の信条だ。

「私は、自分自身をよく知っているし、これからも本当の自分を大切にしていきたい。朝、起きた時にハッピーだと感じられる、そんな生活を続けていきたいの」

シャイリーン・ウッドリー(Shaileen Woodley)

1991年L.A.生まれ。アレクサンダー・ペイン監督の『ファミリー・ツリー』で数々の賞にノミネートされる。次回作は『ダイバージェント』シリーズ第2部『インサージェント』。

ダイバージェント

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若手女流作家による大人気3部作SF小説の映画化。近未来、人々は5つの違った共同体のどれかに所属して生きている。だが、ビアトリス(ウッドリー)は、その後の運命を決める人生に一度の性格診断テストで、2つ以上の要素をもつ、稀な“ダイバージェント”だと知る。それは、とても危険なことだった……。配給:KADOKAWA。7月11日(金)全国ロードショー。
写真:(C)2014 Summit Entertainmet, LLC. All Rights Reserved.



映画『ダイバージェント』本予告編 - YouTube
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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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