ボートレース徳山（山口県周南市）の「G2モーターボート大賞 スター候補チャレンジマッチ」（優勝賞金490万円）は22日、全予選レースが終了してベスト18が出そろい、23日は10～12Rで準優勝戦が行われる。

　4日目も4着と敗れたものの、地元の寺田祥（山口出身・山口支部46歳）【冒頭の写真】が予選トップを守り切った。予選2位タイには中野希一、堀本和也、大峯豊の3人が同率で並び、上位着順差により中野が2位、堀本が3位となって準優1号艇を獲得。地元の大峯豊は悔しい4位で1号艇を逃してしまった。また、準優ボーダーは5.67まで下がって地元の谷村一哉と常滑周年Vの磯部誠が同率で並んだが、こちらも上位着順差で谷村に軍配が上がり、磯部は悔しい次点となっている。

　準優勝戦のメンバーは次のとおり。

＜徳山 5日目 10R 準優勝戦＞
1枠　中野　希一（埼玉・埼玉）
2枠　板橋　侑我（静岡・静岡）
3枠　末永　和也（佐賀・佐賀）
4枠　浜先　真範（広島・広島）
5枠　中島　孝平（福井・福井）
6枠　松井　洪弥（三重・三重）
※()内は出身・支部の順

　今期がA2級の通算2期目で、G2戦以上のグレードレース初参戦の中野希一（埼玉出身・埼玉支部25歳）【写真上】が2日目以降は5戦オール2連対という素晴らしい走りで準優1号艇をゲット。G2戦初出場で初優出をめざす。実は2日目から新プロペラに交換されているのだが、「合えばレース足がいい」と成績どおりの好感触。あとはプレッシャーとの戦いになるか。G1戦2Vの実績がある2人、板橋侑我と末永和也が強敵。特に3コースが得意な末永のまくり差しが脅威になりそう。

＜徳山 5日目 11R 準優勝戦＞
1枠　堀本　和也（徳島・徳島）
2枠　大峯　　豊（山口・山口）
3枠　山崎　　郡（大阪・大阪）
4枠　丸岡　正典（大阪・大阪）
5枠　片岡　雅裕（高知・香川）
6枠　柳沢　　一（愛知・愛知）

　堀本和也（徳島出身・徳島支部35歳）【写真上】はG1戦に18回、G2戦はこれが7回目の参戦だが、実はまだ優出が1回もなく、グレードレース初優出がかかる。回り足の良さが光っているものの、伸びも上位に見劣らずトップ級の仕上がり。SG戦覇者が3人、G1戦覇者が2人と準優の中でも最も強敵がそろった組み合わせだが、1コース戦は得意としており、パワーの仕上がりを考えても波乱の要素は少ないか。

＜徳山 5日目 12R 準優勝戦>
1枠　寺田　　祥（山口・山口）
2枠　西村　拓也（大阪・大阪）
3枠　山口　　剛（広島・広島）
4枠　松山　将吾（京都・滋賀）
5枠　佐藤　　翼（埼玉・埼玉）
6枠　谷村　一哉（山口・山口）

　寺田祥は4連勝の後、4着が2回続いたが、どちらも外枠だったので1コースが強い徳山では仕方がない。勝てば優勝戦の1号艇が手に入るここは絶対に負けられないレース。伸び寄りの仕上がりで出足系は不満とあって「手応えはない」といいコメントは出てこないが、地元水面の1コース戦できっちり逃げる。何と言っても7月に当地で開催されるSG戦オーシャンカップ出場へ向けても勝負駆け中という立場だけに、優出は絶対ノルマだ。

　なお、4日目2Rで転覆の馬野耀は負傷のため6Rを欠場して帰郷。5日目から杉山勝匡、山下流心、笹木香吾の3人が追加参戦となった。