東の聖地を“赤”の歓喜に染めるため。タフネスの大立者は、勝つための連続プレーに力を注ぐ
前回、第7節で東京SGと対戦した神戸S。前半の内に12点差を付けられたが、後半に怒涛の巻き返しを見せた。最終的に敗れたものの、2点差まで追い上げる粘りを発揮。松岡賢太や中嶋大希、ワイサケ・ララトゥブアら途中出場の選手たちが強いインパクトを残した試合だった。
その中で、プロップという過酷なポジションで先発フル出場を果たしたのは髙尾時流。「最後にちょっと盛り返せましたし、シンプルに勝ちたかった」。80分間を完走した彼の姿は、第7節をプレーバックしたときのハイライトの一つと言えるだろう。
フィールド上での髙尾の印象は‟常に走り、戦い続けている”というもの。スクラムで体を張り、タックルし、ボールを運び、またタックルしてはボールを運び、スクラムで圧倒し――。休む様子も見せずに、走り、戦う姿に驚かされる。
そんな髙尾にチームメートの松永は「(第7節の80分出場は)マジですごかったです。プロップの選手ではあまり見たことなかったし、神戸Sでは特に少ないと思う」と感嘆。そして、「時流さんはやらないといけない仕事をきちっとこなします。ゲーム中は常にスイッチが入っていますし、愚直に仕事をこなしている印象です」と最前列の28歳に絶大なリスペクトを寄せた。
東京SGとの試合ではスクラムでの勝負も重要なポイント。第7節の前半、味方に一時退場者が出たためスクラムを7人で組む場面もあったが、「全員が自分の仕事をしてしっかりカバーできていた」と胸を張った髙尾。「一人では無理なので、しっかり前の3人や後ろと話して、そこでのバトルは負けないように」と気合い十分。タフネスの大立者は今節も、勝つための連続プレーに力を注ぐ。
(小野慶太)
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ