父の背中を見て学んだ、挑戦し続けることの重要性

【©ジャパンラグビーリーグワン】

6連勝中の豊田自動織機シャトルズ愛知は3月22日、ウェーブスタジアム刈谷に清水建設江東ブルーシャークスを迎えての一戦。ディビジョン1昇格に向けて、歩みを止めることなく勝利をつかみ取りたい。

前節、レッドハリケーンズ大阪との首位攻防戦を制し、首位をキープした。前回対戦で敗れていた相手だけに、しっかりと勝ち切ったことは収穫だが、見据えるのはもっと先の成果。徳野洋一ヘッドコーチは今週も「もうワンステップ成長することを追い求める」ことが大事だと説く。

「われわれを含め、D2のチームはD1に昇格するために強化をしていくのが使命だと思っています。いまの順位がどうであれ、目の前の順位をセーフティーに守り、現状を維持したいというマインドをもっている選手がいるのであれば、その選手はジャージーを手放さないといけないことになるでしょう」

この試合の翌日にはトレーニングマッチも予定されており、シーズンの最後まで激しい競争は続く。ここまで6試合に出場するティアン・トーマスウィーラーは「アスリートである以上は、常に競争心をもつことが大事」と“サバイバルゲーム”に意欲を燃やす。

スポーツを生業としている人にとって、現状に満足することなく、ストイックに物事に打ち込むのは一番大事な資質と言っても過言ではない。トーマスウィーラーは、父の背中を見てその挑戦し続けるメンタルの重要性を学んだ。

「父が僕たち兄弟の見本となって、どんなときでも励ましてくれました。父は警察官をしていて、いろいろ人と接していた中で、困難な状況に直面し、不幸な目に遭ってしまう人を見てきたと言います。そこから、自分がラグビーをプレーしていることは幸運なことだと気付かされました」

自身も17歳のときにプロの世界に飛び込み、厳しい環境にその身を置いた。そこで培われた経験を、日本で遺憾なく発揮している。「父とは毎日のように連絡を取っています。これからも良いパフォーマンスを見せたいですね」。

なぜ勝利を目指すのか。なぜ上を目指すのか。それは支えてくれる人たちに、少しでも恩返しをしたいから。だからトーマスウィーラーは、努力を惜しまない。

(齋藤弦)

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