“小さな勝利”が、試合の1勝を生む。フォーカスするのは『スモール・ウィン』

東芝ブレイブルーパス東京 德永選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン1で2位につける東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は2月22日、秩父宮ラグビー場で同11位のリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)と対戦する。

午前9時過ぎ、冷たく強い風が吹くグラウンドに男たちの声が響く。BL東京の練習はウォーミングアップから元気いっぱいだ。

その後のメニューでも良いプレーには称賛の声が飛び、ミスがあれば修正点を確認。寒さに負けず、ポジティブな空気感で練習が行われた。

BR東京戦にフランカーで先発出場する德永祥尭は「練習を見てもらったので分かると思うのですが、チームはすごく良い状態です」と胸を張った。

7人制と15人制で日本代表を経験し、オールラウンドな能力が光る德永は、前節の東京サントリーサンゴリアス戦で前半8分に力強さを発揮してトライ。シャノン・フリゼルのHIA(脳振盪のチェック)による緊急出場だったが、冷静に自らの仕事を遂行した。

2020年からの4シーズンで共同キャプテンを務めた32歳は、今節のBR東京戦に向けて「スモール・ウィン(小さな勝利)」が大切だと語る。

「今週のフォーカスは『スモール・ウィン』。細かいところを勝っていけば、最終的に大きな勝利につながる、ということを意識しています。相手の6、7、8番はスティール(ジャッカル)が上手なので、そこで彼らの仕事をさせないという『スモール・ウィン』を積み重ねることが自分たちの勝利へのカギだと思います」

80分間の試合の中で、まずは一つのプレーに勝つことに集中する。その姿勢はシーズンについても同じで、チャンピオンチームとして連覇を意識するよりも「1試合、1試合を勝っていくことが大事」と、先を見ずにBR東京戦に集中している。

今季のリーグワンはタフな試合が続くが、「楽しくラグビーができているのが自分にとって良いのかなと思います」と穏やかに笑った德永。頼りになる万能選手は目の前の1試合、目の前のワンプレーに没頭し、チームのために小さな勝利を積み重ねる。

(安実剛士)
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