今季の強さを象徴する“声” 非保持時の貢献がS愛知の強さの根源

【©ジャパンラグビーリーグワン】

暖かな陽気の中で行われた、豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)対日本製鉄釜石シーウェイブスの試合は、29対14でS愛知が勝利した。これでS愛知は4連勝を達成。直近3試合連続でボーナスポイントを得るなど、好調を維持している。

今季のS愛知の強さを象徴するようなシーンが、後半3分にあった。相手のキックがサイドラインを割った瞬間にフレディー・バーンズがボールをキャッチ。近くにいたケレビ ジョシュアへ素早くボールを預けると、そのケレビが巧みなコース取りでラインブレイク。仕上げはサポートに入っていたバーンズ。サッカーの“ワンツーパス”のような形でトライを奪った。

バーンズがすぐにボールを入れた判断と、ラインブレイクをしたケレビにも称賛を送りたいシーンだが、このトライには影のアシストをした選手がいた。今節で2試合目の出場を果たしたチャンス・ペニだ。

ケレビがボールを受け取った瞬間、彼の左後方にいたペニ。すかさず「ショートサイド!」とスタンドまで聞こえるほどの大声で指示を出した。ケレビもその声に呼応し、比較的スペースが空いていた手前側のサイドへ進路を変えて疾走。ペニの的確な指示がトライにつながっていたのだ。

そのプレーについて本人は「自分たちと相手の陣形を見ていて、ショートサイドが空いていると思いました。ウイングはフルバックやスタンドオフとのコミュニケーションが大事なポジションですから」と背景を語ってくれた。191cm・98kgと恵まれた体格から繰り出される爆発的なスピードと、アグレッシブなプレーが持ち味だが、ボールを持たない場面でも貢献できることを示した。

それでも「チームの努力には満足していますが、まだまだ足りていないところもあります。これからも改善を続けていかないといけません」とさらなる成長を求める。このコミュニケーションと、このマインドがあるから、今季のS愛知は強い。

(齋藤弦)

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