<重賞レース分析>3歳ダート三冠前哨戦、雲取賞は枠順や臨戦過程に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
2月19日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第7回雲取賞(JpnIII)が実施される。
JRA所属馬を交えて争われる、3歳ダート三冠競走の前哨戦だ。ダートグレード競走に昇格となったのは昨年の第6回からで、平成30年までは準重賞として、平成31年の第1回から令和5年の第5回まではSⅢ競走として施行されていた。
ここでは準重賞時代を含む雲取賞過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第7回 雲取賞(JpnIII)
発走日程:2025年2月19日(水) 16:40
発走距離:1,800m

第6回優勝馬:ブルーサン号  【東京シティ競馬】

■上位人気馬はそれなりに堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[9-8-6-17](3着内率57.5%)、5~8番人気の馬は[1-2-2-35](3着内率12.5%)、9番人気以下の馬は[0-0-2-44](3着内率4.3%)となっている。人気薄の馬が波乱を演出した例もあるとはいえ、まずは上位人気グループの馬をひと通りチェックしておくべきだろう。

■昨年は「JRA」所属馬のワンツーフィニッシュ決着

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[9-9-10-95](3着内率22.8%)、「JRA」の馬は[1-1-0-1](3着内率66.7%)となっている。
なお、初めてダートグレード競走として施行された第6回(令和6年)は、「JRA」所属馬のブルーサンが1着、「JRA」所属馬のアマンテビアンコが2着、「地方」所属馬のサントノーレが3着となった。今後も「JRA」所属馬は相応に高く評価するべきかもしれない。

■基本的に内枠不利・外枠有利

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[1-1-1-24](3着内率11.1%)、3~6枠の馬は[4-4-4-48](3着内率20.0%)、7~8枠の馬は[5-5-5-24](3着内率38.5%)となっている。内枠不利、かつ外枠有利なレースと言えそうだ。

■前走好走馬が優勢

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、6着以内の馬は[10-8-9-72](3着内率27.3%)、7~10着の馬は[0-2-1-18](3着内率14.3%)、11着以下の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)となっている。
なお、第2回(令和2年)以降の過去5年に限ると、「1着」の馬は[2-3-2-10](3着内率41.2%)、2~5着の馬は[3-1-3-25](3着内率21.9%)、6着以下の馬は[0-1-0-14](3着内率6.7%)である。大敗直後の馬は過信禁物と見るべきだろう。

■前走の距離が明暗を分けそう

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,500m未満の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、「1,500m」の馬は[1-1-0-13](3着内率13.3%)、1,500m超の馬は[9-9-10-70](3着内率28.6%)となっている。
なお、第3回(令和3年)以降の過去4年に限ると、1,500m以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)、1,500m超の馬は[4-4-4-26](3着内率31.6%)である。1,500m以下のレースをステップに臨む馬は、疑ってかかりたい。

■前走の最終コーナー通過順も見逃せないポイント

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、「1番手」の馬は[3-0-1-20](3着内率16.7%)、2~5番手の馬は[7-5-7-38](3着内率33.3%)、6番手以下の馬は[0-5-2-38](3着内率15.6%)となっている。
なお、第3回(令和3年)以降の過去4年に限ると、1番手の馬は[2-0-0-11](3着内率15.4%)、2~5番手の馬は[2-2-4-13](3着内率38.1%)、6番手以下の馬は[0-2-0-13](3着内率13.3%)である。前走の最終コーナーを2~5番手で通過した馬は、上位に食い込む可能性が比較的高いと見て良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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