3歳未勝利馬たちのファイナルは人気薄の粘り込みで一発逆転!?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
900m戦は万馬券が出やすい
競馬リポーターの大恵陽子です。
先週は日曜日の最終レースの3連複が的中。
先週は拠点にしている関西から東京に2回、佐賀と栗東と高知に各1回行くなど移動づくしの1週間だったのですが、的中で疲れも吹き飛びました。
さて、今夜の最終レースは「3歳ドリームシリーズ」。
賞金下位から順に編成された馬たちで、全馬が初勝利を目指します。
この「3歳ドリームシリーズ」の中でも特に今夜の900m戦は3連単万馬券が出やすいレース。
コースを1周する1300mと1400m戦では3連単万馬券は直近1年で6レース中1レースのみだったのですが、超短距離の900m戦では8レース中4レースと、半数で万馬券になっています。
1番人気の3着内率は75%と高いのですが、そこに人気薄が絡むなどして高配当を呼んでいます。
上記の表で緑色マーカーを塗ったのは最初のコーナーを3番手以内で運んだ馬同士で決まったレースです。
8レース中5レースが該当。
また、5番人気以下の穴馬が3着以内に入った時の通過順を見てみると、3番手以内で運んでの粘り込みでした。
人気に関係なく、とにかく前付けできそうな馬から狙うのがよさそうです。
逃げ・先行馬はどう見つける?
前走は1300mだったり1400mだったり、馬によってまちまち。
また、900m戦の経験のある馬と初距離の馬も混在しています。
そこで、距離に関係なく「前走を5番手以内で運んだ馬」のうち、最も内枠に入った馬について調べてみました。
すると、8レース中6レースで該当馬が3番手以内につけることができていました。
残る2頭のうち1頭は最も内枠といえど8枠10番に入っていたこと、もう1頭は最内枠からやや伸び上がるようなスタートで立ち遅れてしまいました。
驚異の3着内率100%!
この中には10番人気で3着に入った馬や、6番人気ながら逃げて3着に粘った馬もおり、該当馬は無条件に買い目に入れておきたいところです。
とはいえ差しも軽視できない!?
それは、3連単万馬券となった4レース中3レースにおいて6番手以下の馬が差してきていること。
そこで、最初のコーナーを6番手以下で回りながらも3着以内に入った3頭について調べたところ、1300m以上のレースで末脚を使えている馬が好成績を収める傾向にありました。
具体的には
・前走が1300m以上
・今回の出走馬の中で、上がり3ハロンのタイムが3位以内(1300m以上)
3頭すべてがこれらに該当し、一つの基準となりそうです。
では、気になる予想と買い目は?
該当したのは①ジュンカチガラス。
前走は3歳ドリームシリーズの1300m戦を4番手から運び5着でした。
さらに、この時の上がり3ハロン40秒4は今夜の出走馬中で最速(前走を対象にした比較)。つまり、差し馬を狙う時の基準にも当てはまることになります。
最内枠ゆえ、ちょっとした出遅れで前付けできないリスクをはらみますが、差し馬の基準にも当てはまっており、狙いたい1頭。
安定して出脚がいいのは⑥サザンルーブル。
さがけいば無料ネット新聞「うまかつ.net」を見ても、この馬が1番人気となるでしょう。
門別1200mでも逃げた快足は佐賀でも健在で、移籍後4戦中3戦で逃げ。もう1戦も2番手から運んでおり、あとはどれだけ粘れるか。今回のメンバーなら馬券圏内に粘り込めそうです。
③マリアエヴァはたびたび出遅れが見られますが、五分のスタートを切れれば2番手につけたこともあります。今回、合林海斗騎手は初騎乗ですが3キロ減は超短距離戦で魅力。
⑤デイトナインハウスはデビュー戦の前走を逃げて7着。
デビュー前の能検タイムからはもう一段階、時計を詰める必要がありそうですが、前付けできるのは今回のレースで武器です。
あとは約1カ月ぶりのレースがどうか。「うまかつ.net」の調教欄でも「まだ途上に映る」との評価で、相手に留めようかというところ。
また、⑨テイエムヘルメットは前走の上がり3ハロンが出走馬中2位。
JRA未勝利からの移籍初戦は後方から運んで7着でしたが、ここからの前進、そして人気薄でしょうから高配当を見込んで。
買い目は2パターン
3連単マルチ①-③⑤⑥⑨ 36通り
ワイド⑥-⑨
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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