【スキー】加藤聖五、安藤麻ら7名が出場。アルペンスキー世界選手権、本日より日本チーム登場!

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【スキー】加藤聖五、安藤麻ら7名が出場。アルペンスキー世界選手権、本日より日本チーム登場!

2月4日に開幕した2025ザールバッハ世界選手権、14日からは、いよいよ「SNOW JAPAN」日本チームが登場します。

昨年、日本人W杯GS最高20位となったシュラトミング、今年は2本目進出なりませんでしたが、世界選手権は10位以内を目標と語る加藤聖五選手 【写真/田中慎一郎】

チームの先陣を切るのは男子ジャイアントスラローム(GS)に出場する加藤聖五(野沢温泉SC)選手。
今季ここまでについて、
「ヨーロッパのレースでFISポイントを更新し、世界ランキングを少しあげることができましたが、ワールドカップではまだ望んでいる結果が出せていません。世界選手権はトップ10を目標に頑張ります」と意気込みを語ります。

直近のW杯シュラトミングGSでは日本人最高40位で2本目進出まであと0.56秒と迫った若月隼太選手 【写真/田中慎一郎】

加藤聖五選手に続く「2番手」は世界選手権初出場となる若月隼太(ホテルロッソ・スキークラブ)選手です。
「ここまでを振り返ると今季はなんとしてもワールドカップで2本目進出を目指している中で叶わない悔しさが大きいです。
自分のスキーイングはいい感覚を持っており、トレーニングのタイムもいいので、機会を逃さないように準備をしていきます。
世界選手権は自分にとって初めての舞台となり、来年のオリンピックを想定したレースにしたいと考えています。
この舞台に立てることに感謝と誇りを持って戦いたいと思います。」と、今回の世界選手権だけでなく、来年のミラノ・コルティナオリンピックまで見据えて14日のレースに臨みます。
15日は女子スラローム(SL)が行われ、安藤麻(日清医療食品)、前田知沙樹(株式会社村瀬組)、渡邉愛蓮(東海大学)の3選手が出場します。

今季、日本チームで唯一、W杯2本目進出を果たしたフラッハウSL、2本目前半で旗門に入りきれずにコースアウトしました 【写真/Giovanni Auletta】

女子の先陣はエース、安藤麻(日清医療食品)選手で、5度目の世界選手権出場となります。
「韓国でのポイント、ホッとしました。頑張って行った甲斐がありました!(先月末のW杯クーシュベルSLをスキップして急遽韓国FECへ。出場3戦全勝で15点台の高ポイントを獲得)
今回で5回目の世界選手権になりますが、ここ最近は特に良い感覚で滑れているので、とにかく自分の滑りを出すこと、アタックすることに集中して、気負いすぎず、のびのびと滑りたいと思います」とコメントしてくれました。

先月7日のヨーロッパカップで転倒し脳震盪で一時帰国を余儀なくされた前田知沙樹選手、直前のアジア大会(中国ハルビン)では優勝し、レース感覚も戻りつつあります 【写真/Giovanni Auletta】


「脳振盪の影響はもう全く感じていません。
今シーズンは滑りが少しずつ良くなってきて、ヨーロッパのコースでも攻めることができてきた実感はありますが、第一目標としているクオリファイ(2本目進出)
はまだ達成できていないので、悔しく感じています。
脳振盪後、徐々にレースで攻める感覚も戻ってきているので、世界選手権では思いきり滑って必ず(1本目)30(位以内)に残って、かつポイントを取れるよう、レースまでの準備から意識高く取り組みたいです」と力強く語ってくれました。

昨年末W杯センメリング後、ヨーロッパカップ、ユニバーシアード、ファーイーストカップ、アジア大会と転戦した渡邉愛蓮選手、21歳で世界選手権初出場となります 【写真/Marco Trovati】

「ユニバーシアードやファーイーストカップ、アジア大会とかなりのハードスケジュールの中で、沢山のことを経験し学んできました。
未だ満足のいく結果を残すことはできていませんが、こうして世界選手権の出場基準をクリアして、初出場できることをとても誇りに思います。
世界選手権に挑むにあたり、沢山の人から応援、サポートをいただき、ようやくスタートに立つことができます。
皆さんの期待に応えられるよう、全力で戦ってきます!応援よろしくお願いします!」と元気一杯に語ってくれました。
そして最終日、16日男子SLには小山陽平(ベネフィット・ワンスキークラブ)選手と敬之(いずみ産業株式会社SC)選手の兄弟が出場します。

今季は足首の痛みに苦しんでいる小山陽平選手。4度目の世界選手権出場となります 【写真/Gabriele Facciotti】

「今シーズンは、先日の韓国FECからやっとまともにレース参戦が出来るようになりました。
足の不安もようやく無くなりましたので、世界選手権では全てを出し切って少しでも良いリザルトが残せるよう攻めたいと思います。」と本来の戦闘モードにようやく戻れたと期待させるコメントをくれました。

兄陽平選手が戦線離脱した間もW杯で孤軍奮闘した弟の小山敬之選手。世界選手権初出場です 【写真/田中慎一郎】

「今季はここまでユニバーシアードや、韓国FECなどで順調にFISポイントを獲得できていますが、結果を残すべき場所であるワールドカップでは5戦出場し1レースも2本目進出はできておりません。
しかし、転戦する中で毎レースごとに技術的に向上していることも自分自身感じている為、世界選手権でも変わらず自分がやるべき事にフォーカスしてベストの滑りを出せるようにしたいと思います」としっかり前を見据えた意気込みを語ってくれ
ました。

「SNOW JAPAN」7選手が出場のザールバッハ世界選手権、以下の日時にスタートです。

14日男子GS(日本時間17時45分スタート)
15日女子SL(日本時間17時45分スタート)
16日男子SL(日本時間17時45分スタート)


文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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