【清水エスパルス】“戻ってきた”漢が熱い!高橋祐治、3シーズンぶりのJ1舞台でもエスパルスファミリーのために
「やっと帰ってこれた。この舞台で戦うためにいろいろな悔しい想いもしたし、頑張ってきたので、まずはJ1という舞台を思う存分、1試合1試合大事にしながら楽しみたいと思います」
高橋祐治がエスパルスへ完全移籍で加入したのは2023シーズン。鳥栖や柏でJ1のキャリアを重ねてきた高橋はこの2シーズン、自身の経験を還元しながら、J2での苦楽をクラブとともに歩んできた。
そして今季、3シーズンぶりにJ1の舞台に帰ってきた。
実際、昨季の開幕スタメンの中に高橋の名前はなかったが、年間をとおして見れば住吉ジェラニレショーンや蓮川壮大、高木践らと切磋琢磨し合いながら、リーグ戦30試合出場とほぼフル稼働でシーズンをタフに戦い抜いた。
「この2シーズンで、チームとしてゲームの進め方の部分で勝ち癖がついたと思いますし、個人としても、たとえ先に失点したとしても慌てないメンタルは培えたと思います。とくにアイスタでの試合は『勝てる』という雰囲気をサポーターの皆さんがつくってくれるから、それはJ1でも継続していけたらいいなと思います」
攻守にアグレッシブな姿勢が求められる秋葉忠宏監督のサッカーを体現していく中で、新たな発見もあったという。
「秋葉監督は守備も積極的にという感じなので、後ろにベタ引きではなくこっちがアクションを起こしていく。そこはディフェンダーとしてやりがいがあります。ラインを上げるチャンスがあればグッと上げるし。今まで経験してきたチームではなかなかないやり方だったので、新鮮ですごく楽しいです」
「イチさん(市川大祐コーチ)がまるで精密機械のように精度の高いボールを蹴ってくれるので、ゴールに入れる感覚を研ぎ澄ませたくて、クロスボールに合わせる練習をシーズン開幕前ぐらいからやっていたら、それに付き合ってくれる選手が何人か出てきたんです。クリアの練習とかもやりましたけど、やっぱり全体練習が終わった後のプラスアルファで10分でもやるかやらへんかでだいぶ違うと思うし、CBの中では自分が一番年上なので、そういうところは意識していました。結果的に僕は点を取れなかったですけど、ジェラや壮大が点を取るという良い結果につながって良かったし、2人の点で勝った時はめちゃくちゃ嬉しかったですね」
昇格、優勝が決まった2試合は、ケガの影響によりピッチに立つことができなかった。しかし、試合終了の笛と同時にチームメイトになぎ倒された高橋の姿から、彼の一年間のチームへの貢献度が伝わってきた。
「昇格が決まった時は、ホッとしたという気持ちが一番。優勝はそれプラス嬉しい気持ちがあって、毎試合毎試合、毎日毎日、みんなで地道にこだわって取り組んできた結果が実を結んで良かったなと思いました。優勝という形で昇格できて良かったと言ってくれる人もいますけど、この1年の出来事を美化したいとか、この1年があったから強くなったとは思わへん。だって、1年目にJ1に復帰できていれば、また違った景色や違った成長があったはずだから。それはこの先も忘れることなく過ごしていきたいと思います」
「やっぱり日本最高峰の舞台ですし、A代表に選ばれている選手もいたりするので、対峙して『こういう選手が代表クラスなんだ』と肌で感じられる場所。最後のところで守りきれるか、1対1で勝てるのか。自分の実力を試すには良い機会ですし、すごく楽しみにしています」
そして今年で32歳になる高橋が、J1で見せたい姿がある。
「今までお世話になったクラブもあるので、京都や柏のアウェイに行って、お世話になった人たちに成長した姿を見せたらと思います。あとは今年32歳になるし、周りはやっぱりベテラン扱いをするようになってきますけど、若い選手よりも動ける身体でいたいし、この年齢だからこそもっとパワーアップしていく姿を見せたい。年齢だけで判断されがちなサッカー文化を少し疑問に思うところもあるので、まだまだやれるぞというところを示していきたいですね」
「いろいろな矢が刺さっていた自分を、たくさんの人が離れずに応援してくれた。そういう人たちと去年は優勝や昇格の喜びを一緒に味わえましたけど、J1 でタイトルを獲ったらもっとみんなを笑顔にできるんじゃないかと思う。それに、ボールボーイやエスコートキッズ、ボランティアの方々などを巻き込んで一緒に『勝ちロコ』をするという夢もあります。今季も応援してくれる皆さんのために戦います」
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