誕生日に、先制トライで、初勝利。頼もしきキャプテンの有言実行

【ジャパンラグビー リーグワン】

ネイビーとイエローで染まった秩父宮ラグビー場で、浦安D-Rocks(以下、浦安DR)が待ちに待ったディビジョン1初勝利を挙げた。最後は5点差まで詰め寄られたが、逃げ切りに成功。今季最多の5トライを奪い、13,000人以上が駆け付けた聖地で歓喜の瞬間を味わった。

若きキャプテンの笑顔がはじけた。キックオフから1分経たず、敵陣右サイドでボールをつなぎ、トライゾーン(インゴール)に飛び込んだのは飯沼蓮。この日が25歳の誕生日だった背番号9は、明治大学の先輩である田村煕からパスを受けると、タックルに来る相手を寄せ付けずにトライを決めた。それと同時に沸き上がる大歓声。この電光石火の先制劇が、チームに勇気と勢いをもたらし、初勝利につながった。

「あまり意識しないようにしていましたけど、せっかくの誕生日なので活躍して勝利したいとは思っていました。本当にこの1週間は、勝ってファンのみなさんにあいさつすることを毎日、毎日イメージしていて、それが本当に起きると信じていました」

この勝利を誰よりも待ち望んでいたのは、ほかの誰でもない飯沼だった。開幕から白星が遠い中、ときには厳しい言葉を発して自覚を促し、ときには前向きな言葉で奮い立たせ、チームをまとめてきた。自身としても第3節、第4節では先発落ちを経験。キャプテンとしても、イチ選手としても悔しさを味わってきた。

それでも、第5節で先発に戻ってきてからは、以前よりも安定感のあるパフォーマンスを発揮する。そして、つかんだ初勝利を「しっかりと喜びながら勢いに乗りつつ、反省するところは反省して次の試合に向けて準備していきたい」と、キャプテンらしくかみ締めた。

今季の開幕直前、「日本一のスクラムハーフになりたい」と宣言した飯沼はこう言っていた。

「自分がどのくらい躍動しているか。今季はそれをチームのバロメーターとして見てもらって大丈夫です」

まさにそのとおりのパフォーマンスで導いた初勝利。まだまだ長いシーズン、これからも浦安DRの先頭には、頼もしきキャプテンがいつもいる。

(須賀大輔)

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