司令塔に押川が抜擢、交流戦初戦をBP勝利で好スタート!

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10番先発で今季初出場となる押川選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

セットプレーを支配し、先発メンバーでペースを握る

バイウィークがあけて迎える第6節は交流戦がスタート、クボタスピアーズ船橋・東京ベイはカンファレンスAの三菱重工相模原ダイナボアーズとビジターゲームで対戦した。

バイウィーク中に、他チームも自チームのいい準備を進めるとともに対戦チームの分析や研究を怠らない。そうした中、スピアーズはいい意味でその予想を外したメンバーでこの試合を迎えた。

なかでも注目は、10番の司令塔に押川敦治選手の起用だ。入団1年目の2022-23シーズンに6試合の出場があるものの、昨シーズンはリーグワン公式戦は出場なし。今季はシーズン直前に怪我から復帰し、バイウィーク直前に行われたリコーブラックラムズ東京との練習試合のパフォーマンスが認められての抜擢だった。
このほかにもリザーブには、押川選手と同じく練習試合の功績が認められた古賀駿汰選手がメンバー入り、そのほか今季初出場となるラピース選手やルアン・ボタ選手がメンバー入りした。

雲がかかった寒空の中キックオフした前半は、その注目の押川選手が先制点を決める。
「真正面なだけにある意味プレッシャーがあって緊張した」
と後に振り返った位置でのペナルティゴールを決めて3点をリードした。

そして、この司令塔の指揮を有利に進めたのは先発フォワード陣の活躍だ。特にフォワードの最大の役目であるセットプレーでは相手を支配した。スクラムを押し込みペナルティを奪うことはもちろん、ラインアウトは安定し、前半だけで12本すべてを成功させた。
特に2番江良選手のパフォーマンスは際立ち、スクラムコントロールやラインアウトスロー、そして得意のボールキャリーでは厳しいダイナボアーズのディフェンスにも負けなかった。

ステップで相手をかわしゴールに迫る江良選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

押川選手の大学後輩である江良選手が前衛でいいボールを出せば、両サイドの同期入団選手がトライを奪った。
21分にはキックパスをキャッチした木田選手が相手ウィングを外してトライラインに飛び込めば、37分にはハラトア選手が右サイドにトライを決めて前半を折り返した。

前半スコアは13対5。ただペナルティは相手から9つを奪い、スコア以上に試合のペースを握った40分となった。

押川選手からのキックをキャッチし、すぐさま相手ウィングのタックルを外した木田選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

右サイドを突破するハラトア選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

後半もペナルティゴールにより先制すると、ヴァンジーランド選手、木田選手と連続トライ。これで点差を23としたスピアーズは、10分にフォワード4人と24分にバックス3人を入れ替え。今季注目されている後半のリザーブメンバー、いわゆる「ボムスコッド」投入後からやや時間はかかったものの32分、39分と連続トライで突き放し40対12で勝利した。
この試合でスピアーズは3トライ差以上のボーナスポイントとして1点を獲得、合計勝ち点5点を追加し、第6節終了時点で順位を4位とした。

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リーグワン初トライをした廣瀬選手を称える古賀選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

今季初出場となるラピース選手は前半から出場 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

昨シーズン敗戦している相手に対し、ボーナスポイントを獲得しての勝利。この試合を振り返り、この日もタフなプレーで80分戦い続けたマキシキャプテンは
「昨年負けた相手に対して悔しい思いがあったので勝てて嬉しい。今シーズンは前半が課題だったので最初の入りは意識していた」
とコメントした。

また、フランヘッドは「今シーズンでベストな80分」と評価しながら押川選手についても
「いいパフォーマンスだった。特にキッキングゲームの部分で相手をコントロールできた」と振り返る。

「脱皮できない蛇は滅びる」というが、挑戦をしないチームに成長はない。その成長の証こそが、本節のような「調子のいい選手を使う」という健全なメンバー構成によって、新陳代謝を繰り返しながら戦うことなのかもしれない。

スタンドオフの筆頭であるバーナード・フォーリー選手もコンディションが回復する中で、だれが10番を背負うのか。次戦は勝ち点で並ぶ横浜キヤノンイーグルス戦。
メンバー構成からも楽しみな第7節に注目したい。

次戦ホストゲームは2月15日(土)コベルコ神戸スティーラーズ戦、イベント情報やチケット情報、見所などは以下のリンクをご確認ください 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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